【高校サッカー島根全力応援】『不屈の精神』を胸に初めての全国大会に挑む「明誠」を応援したい5つのこと
「夢があったんです。ピッチの脇で、びしっとスーツを着た監督。かっこいいじゃないですか。全国大会に行ったらスーツを着ようと思っていたので、子ども達が就任1年目に私の夢を叶えてくれました。」 選手権全国大会はおろか、部として初めての全国大会出場。島根県の高校サッカー史に新たな1ページを刻んだ明誠の躍進には間違いなく、元Jリーガー白谷建人監督の“熱量”と“想い”があります。 12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権に島根県代表として出場する明誠。 12月29日の1回戦では、初勝利を目指し、愛知県代表・愛工大名電と対戦します。その島根県代表・明誠を応援したい5つのポイントを紹介します。
1.明誠フィーバーに沸く人口4万人のまち
「おらがまちの高校が全国大会へ?!」 人口はたった4万人あまり。北は日本海、南は中国山地と自然に囲まれるまち・益田市からの全国大会出場に“明誠フィーバー”が起こっています。観光案内所やバス待合室などには、サッカー部のポスターが掲示。さらに、キャプテン大谷俊太選手(3年)の実家そばの公民館には、大谷選手個人の横断幕まで掲げられるなど、益田イレブンはまちの誇りとなりました。 白谷監督が志向するのは『人を魅了するサッカー』。選手の強みを“みんなの前”で“大きく”褒めることで、ストロングポイントを伸ばすとともに、「この選手は○○がいいところ」とチームの共通理解が生まれ、持ち味の『崩し勝つパスサッカー』が発揮できるのです。 地元の後押しを受け、“チーム益田”として全国の舞台に乗り出します。
2.涙をのんだ高校時代 監督として初勝利を目指す元Jリーガー
明誠は2012年、セレッソ大阪と業務提携。そのセレッソ大阪から出向し4年目、ことしからチームの指揮をとる白谷監督。実は、長崎県の名門・国見高校出身、高卒プロとしてセレッソ大阪や水戸、岡山などでプレー。25歳の若さで引退したJリーガーは指導者の道へと進みます。 白谷監督は国見高校時代、選手権全国大会では勝利をあげられなかったことから「選手権大会は輝き損ねた舞台」と振り返ります。 大谷俊太キャプテン(3年)「監督ができると言えば、自分たちの自信になる」 池田龍心選手(2年)「試合の度に池田がエースだと言われ、点をとってきた」 どの選手も口にするのは、白谷監督の“熱量”と“信頼”です。“熱量”でまとめあげたチームが全国大会初勝利、そして監督としても選手権全国大会初勝利を目指します。