【高校サッカー島根全力応援】『不屈の精神』を胸に初めての全国大会に挑む「明誠」を応援したい5つのこと
3.チームスローガン「不屈の精神」実り初優勝
選手権島根県大会は、直近16年間、立正大淞南・大社“2強”のいずれかが優勝していました。「島根の高校サッカーを変えたい」2強超えを誓い大会に臨んだ明誠は、準々決勝で2強の一角、大社高校と対戦します。試合はPK戦までもつれる熱戦。GK富森悠斗選手(2年)が2本のPKストップの活躍をみせ、大社を撃破しました。準決勝も1-0で勝利し決勝進出を決めています。 決勝の相手は益田東高校。同じ益田市に校舎を構え、今チームでは4試合戦って勝利がないライバルです。1点ビハインドの前半11分、大谷キャプテンがPKを沈め公式戦初ゴールを飾ると、わずか1分後、荒冷大翔選手(3年)の鮮やかなミドルシュートで逆転。ゲームの主導権を手繰り寄せると、エース池田選手の2ゴールなどもあり、5対1の完勝。悲願の初優勝を手にしました。 「何度負けても立ち上がって欲しい」白谷監督が想いを込めた新スローガン『不屈の精神』。そのスローガンのごとく、目標にしてきた強豪を倒し、決勝ではライバルを破る大躍進を見せました。
4.地獄のメニュー『土手ラン』
土手ラン。学校前を流れる益田川沿いの土手、約1.2キロを4分で1周。これを5セットくり返す明誠の名物メニューです。「まじ、きついですよ」そう話す選手たちですが、なんだか嬉しそう。それもそのはず、1試合を通し走りぬく“体力”、どんなにビハインドでも諦めない“精神力”は、間違いなく土手ランで磨き上げられたことを知っているからです。 パスサッカーが持ち味の明誠。ダブルボランチ・田淵伶麻選手(2年)・荒冷選手がボールさばき。右の三浦颯選手(3年)は個の突破力、左の日置羅音選手(3年)は周りを活かした突破と持ち味の違う両サイド。決定力が高い最前線・高橋星和選手(2年)とエース池田選手にボールをつなぎゴールを目指します。
5.上田綺世を目標に掲げる2年生ストライカー
チームの攻撃をけん引するのが、強靭なフィジカルでボールキープ、そして今大会5得点と決定力が武器のエースストライカー池田龍心選手(2年)。FW出身の白谷監督は「チームのために点をとるのは池田だ」とエースとしての意識づけを徹底しました。島根県大会では、5試合で5得点、決勝でも2得点。エースの役割を遺憾なく発揮し、チームを悲願の初優勝に導きました。 池田選手が目標に掲げるのは、今大会の応援リーダー・上田綺世選手。「上田選手同様、自分は身長がものすごく高いわけではない(176cm)。それでも海外で屈強な選手たちと競い合う上田選手のプレーを参考にしています」 夢はもちろんプロサッカー選手。島根県大会で躍動した2年生エースが、今度は全国の舞台で自身の存在を見せつけます。「得点を量産して1試合でも多く全国の舞台でプレーしたいです」 明誠の初戦は、12月29日に行われる愛知県代表・愛工大名電との1回戦。島根の高校サッカーの歴史を変えた明誠が、今度は全国の舞台で初勝利をあげることができるでしょうか。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本海テレビ)