冷える日はとくに要注意…じつは「使い捨てカイロ」よりも「足湯と湯たんぽ」が効果的といえる、納得の理由
中国5000年の歴史に基づく「中医学」という壮大なエビデンスのもと、これまでのべ3万人以上のからだを診てきた、北京中医薬大学医学博士で、日本ホリスティックメディカルビューティー協会理事長を務める、美容健康サロン「BHY」代表取締役・尹生花氏。 【図解】尹先生が教える…不眠、イライラ、疲れを軽減する「ツボ」の場所 「生活習慣だけではなく“内臓を鍛える”習慣」として、東洋医学の智慧「臓活」を生活に取り入れることを提唱する同氏の最新刊『臓活習慣 こころとからだを巡らせる!』(ワニブックス刊)より一部を抜粋・編集し、本稿では、冷えに困ったときの意外すぎるモノを利用した対策法や、覚えておきたいツボなどについて、中医学博士が徹底解説します。
「足湯」に効果的な、意外すぎる「食べ物の皮」
これからの季節、とくに冷え性の方は、からだが冷えて眠れないということも、あるのではないでしょうか。なかでも「腎・じん」という臓が弱っている場合、冬になると下半身に水分が溜まりやすいので、とくに下半身に強い冷えを感じるかもしれません。 そんなときこそ、足湯の出番。 お風呂の桶をそのまま使ってもいいですし、最近では安価な足湯専用のバケツも、売られているようです。入浴剤を入れてもいいのですが、わたしの場合、沸かしたお湯に、多くの人が単なる「生ゴミ」として捨ててしまう、みかんの皮やしょうがの皮をポイッと放り込みます。 驚かれる人も多いかもしれませんが、捨てるものとはいえ、自然の生ものには、しっかりエネルギーがあるのです。これは煮出しても、入れるだけでもかまいません。 みなさん、食べ物のエネルギーは口から摂るものと思い込んでいるようですが、こんなふうに足から経皮吸収することもできます。ぜひゴミに出す前に、臓活に活用してみてください。 そして、湯が熱いうちは桶の上に足をのせて、ふくらはぎを湯気であたためてみましょう。このとき、ふくらはぎの裏にあるツボ「承山」を意識するのがポイント。湯気が立たなくなってきたら、足を湯に浸けます。 足湯をすると、頭に上っていた気がスーッと下りてきて、ほどなく眠くなるでしょう。また、冷えているときは、湯たんぽなどでおへそをあたためるのもおすすめです。