SNSで話題のイワシダイエットは安全? 専門家が解説
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 その真偽に関わらず、流行りのダイエットの多くは科学的な主張によって支えられている。それらは、炭水化物を減らして肉を多く食べる、または水分だけを厳しく摂取すれば、体重を早く減らすのに役立つと主張している。 こうした流行のなかには、効果的かどうか、もしくは安全かどうかを確かめるのに十分な科学的根拠がないまま、悪名を得るものもある。ネットで話題の最新トレンドであるイワシダイエットもその一つだ。 この食事法のやり方はまさにその名前の通りで、缶詰の魚だけを食べて水、お茶、ブラックコーヒー以外は何も口にしない。数日間続ける信者もいれば、数ヶ月間続ける強者もいるという。
このダイエット方法は、低糖質高たんぱく質なケトダイエットの積極的な支持者であった、YouTubeでドクター・ボズとして知られるアネット・ボスワース氏によって2023年に人気になった、と『Slate』は報じている。ボスワース氏は、オメガ3脂肪酸、ビタミンE、カルシウムを多く含むこの魚だけを3日間食べ続けると「ケトン体を急増させる」ことができると主張し、動画でこのダイエットのメリットを宣伝していた。これはつまり、体がケトーシス状態に入ってブドウ糖の代わりに脂肪からエネルギーを得るようになり、その結果体重が減るというもの。彼女の言葉を鵜呑みにすべきかどうかについては、議論の余地がある。彼女は2015年に医師免許を剥奪された。 一部の実践者は極端な域に達しているそうで、ある女性は3ヶ月間イワシだけを食べ続けて35キロ痩せたと語っている。現時点では、メリットがマイナス面を上回るかどうかは個人によって異なり、たとえば、ユーチューバーのケンドラ・ボン・エシュさんは、このダイエットの経験を「たった2日後に体調を崩すという残念な結果に終わった」と率直に語った。また、ブロガーのコートニー・ルナさんは、体が「やめるべき」と言ったため10日間の計画を中断したけれど、やる価値は感じたと認めているという。