秋の“なんとなく不調”に要注意。旬の食材を使った「食養生」で対策を
弱りやすい肺をいたわるのが秋の食養生のポイント
「秋は、エネルギーが活発に働いていた季節から、静かに休息する季節に入れ替わる時期です。季節と身体には関わりがあるのですが、秋と関わりが深いのは『肺』。肺は乾燥した空気からダメージを受けやすいので、いたわることが大切です。秋の食養生のポイントを3つあげましたので、少し意識してみてください。また、秋は生命力を身体の内側にしまい始めるときでもあるので、もの悲しい気持ちになる傾向があります。過度な悲しみは肺を弱らせるので、落ち込みやすい人はメンタルのケアも大切ですよ」
●身体に潤いを与える「白い食材」7つ
乾燥した空気のせいで肺が弱ると、風邪をひきやすくなります。乾燥がひどくならないうちに、潤いを補って粘膜を強くする作用のある「白い食材」で身体を養いましょう。 白い食材:梨、白キクラゲ、ゆり根、豆腐、レンコン、白ゴマ、ヤマイモなど
●気血(生気と血液)の循環を促進する「辛味の食材」7つ
五性の辛味の食材は、身体を温め、気血の循環を促進する作用があります。適度な辛味は肺を元気にする効果も。ただし、とりすぎると発汗し、身体が冷えるのでほどほどに。 辛味の食材:長ネギ、タマネギ、ショウガ、シソ、パクチー、ニンニク、唐辛子など
●大腸に潤いを補って、いたわる食材7つ
東洋医学では、肺が乾燥すると、大腸に潤いを与えることができなくなり、便秘になりやすくなると考えます。腸内環境を整えて便秘を解消すると、肺も元気になります。 大腸の潤いを補う食材:松の実、クルミ、落花生、白ゴマ、はちみつ、バナナ、豆腐など
ESSEonline編集部