子犬の「甘噛み」の理由と対処法を獣医師が解説!
子犬がじゃれるように甘噛みすることがありますが、放置していると噛みグセがついて、さまざまなトラブルが起きるおそれがあります。今回は、犬が甘噛みをする理由や対応方法について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。 【写真】甘噛みしている柴の子犬
犬が甘噛みする理由は?
――子犬によく見られる甘噛み行動ですが、そもそも犬はどのような理由から甘噛みを行うのでしょうか。 岡本先生: 「遊んでいるうちに楽しくなって噛んだり、コミュニケーションや感情表現のひとつとして噛んだりすることが多いです。そのほかに、ものを噛みたい欲求(本能)や好奇心、飼い主さんの気を引きたい、歯の生え変わりの違和感から甘噛みすることもあります」
犬の甘噛みを放置しているとどのようなデメリットがある?
――犬が甘噛みするのをそのままにしていると、どのようなデメリットがありますか? 岡本先生: 「犬に悪気はなくても、噛む力がどんどん強くなっていくおそれがあります。また、強く噛んで要求を通そうとするようになることも考えられます」
愛犬が甘噛みしてくる場合の対応方法
――愛犬が甘噛みしてくる場合、飼い主さんはどのような対応をすべきでしょうか。甘噛みクセをつけないためにふだんからすべきことについても教えてください。 岡本先生: 「人の手足に甘噛みしたら遊ぶのをやめたり、無視したりするようにしましょう。 かまってほしいときや注目してほしいときに甘噛みしてくる場合は、“オスワリ”したら積極的にほめてかまうようにするなど、噛む以外の方法でアピールできるようにしつけるのがおすすめです。 噛みたい欲求や好奇心から甘噛みする場合は、お散歩や遊びのなかで十分に欲求を発散させてあげるとよいでしょう」 子犬のうちは痛くないからと甘噛みを放置してしまうと、噛む力がエスカレートしてケガをしてしまったり、何か要求があるたびに噛んだりするなど、さまざまなトラブルが起きてしまいます。 愛犬に噛みグセをつけないためにも、愛犬がなぜ、どんなときに甘噛みするのかを理解したうえで、そのつど適切な対処をしてあげましょう。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/宮下早希 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年11月時点の情報です。
いぬのきもちWeb編集室