適正価格の洗練バッグ、オランダ発ワンドラーの魅力
連載《噂の名品》Vol.5
ファッション誌の編集者としてキャリアを積む古泉洋子が、取材のなかで出合ったニッチな本物を厳選紹介する連載「噂の名品」。第5回はオランダから2024年春に本格上陸し、適正価格とモダンなデザインで注目されるワンドラー(WANDLER)のバッグをご紹介します。 【写真を見る】触れたくなるデザインも魅力。ワンドラーのさまざまなバッグからファウンダーのエルザ・ワンドラーまで写真はココからチェック!
■価格高騰で高根の花に バッグ選びは等身大がカギ
毎年、春の訪れとともに新調したくなるのがバッグ。数あるファッションアイテムのなかでも、バッグは忙しい女性たちにとって毎日を共に生きる特別な存在。とはいえ、クリエーションをさらに極める傾向にあるハイエンドなブランドのバッグは、このところの円安や物価上昇も相まってかなりの高価格になっています。私も雑誌の企画で紹介するバッグの原稿を書きながら、改めてプライスを確認して驚くこともしばしば。 憧れのバッグを持つことで気分を上げたり、優越感や安心感を得たりするのもいいですが、日常使いのバッグは等身大の自分と近い存在感のほうが、ストレスなく現代的で軽やかなおしゃれ感を表現しやすいと思います。 ただ、ブランド名に頼らずに大人に見合うバッグを探すとなると、今度は逆にファッションに精通していなければ「本当にこのバッグでいいかしら……」と確信が持てず、心もとない気持ちになるかもしれません。
■確かな感性の老舗が新規輸入するブランドのバッグ
そこで今回おすすめしたいのが、オランダ発のワンドラーというブランドのバッグです。イタリア製の上質なレザーを使ったラグジュアリーなバッグながら、13~20万円前後と適正価格であることも大きなポイント。以前からごく少数はセレクトショップの「トゥモローランド」などで取り扱っていたのですが、2024年春に日本での本格展開をスタートしました。 パートナーシップを組むのは、世界のインポートブランドを日本に紹介してきたブルーベル・ジャパン(東京・港)。1954年に日本初のヨーロッパのインポートブランドを扱うラグジュアリー ブティックをオープンし、今年70周年を迎える老舗。現在もマノロ ブラニク、プラン シーなど感度の高いブランドを日本で展開しています。