適正価格の洗練バッグ、オランダ発ワンドラーの魅力
■魅力の裏に、オランダのライフスタイルあり
ワンドラーが拠点とするオランダは、サステナブル(持続可能)やオーガニックなど環境への配慮も進んでおり、観光面でもオーバーツーリズムにいち早く対処。またレンブラント、フェルメール、ゴッホなど著名な芸術家を数多く排出し、近年では「ダッチ デザイン」と呼ばれるモダンなデザイン王国としても知られています。 彼女自身もオーガニックな食を楽しみ、マインドフルネス(ありのままの状態に集中する心理的過程)を実践し、愛犬と過ごすライフスタイル。そしてモダンアートを好み、インスピレーションを得ることも。アーティストとの協業にも積極的です。 直感を大切に、自分が着たいもの、自身の興味に基づいてデザインを行っているというエルザ・ワンドラー。「女性がどのようであるべきかといった、女性に対する理想化されたイメージに合わせてデザインしているわけではありません」。個を尊重するデザイナーがつくるワンドラーのバッグ。自分らしく働く女性の頼もしいバディになってくれそうです。 文・古泉洋子(ファッションエディター)
古泉洋子
インターナショナルなモード誌や女性誌で30年以上のキャリアを持つ。企画立案からファッションディレクション、執筆まで手がけ、記憶に残る誌面づくりに定評がある。最近は育った街、金沢の魅力を伝える旅や食企画にも携わる。ポッドキャスト「毎日がアペリティーボ」も配信。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。