東電が「安全改革プラン」進捗を報告(全文2)廃炉計画提出の行程は見えていない
ヒューマンエラー不適合の増加への評価を
おしどり:L.C.M.PRESSのおしどりです。よろしくお願いします。御社が毎年度ごとに規制庁に出されておられる、保安検査における指標についてを見ますと、各原発ともヒューマンエラーと判定した不適合件数が毎年度増えております。原子力安全改革プランの中では、2017年度、2016年度にヒューマンエラー、不適合が増えているということに関して、さまざまな対策を取っているとされているのですが、それにもかかわらず年々ヒューマンエラー不適合が増えていること、そして御社が自己評価されているKPIの実績では、安全意識も対話力も、値は上がっているけれども、ヒューマンエラー不適合が増えていることに関して評価をよろしくお願いします。 牧野:はい、ご質問ありがとうございます。ヒューマンエラーの件数そのものについてはそれほど大きく増えているとは認識してございませんが、結果として見るとヒューマンエラーの比率は確かに上がってきています。不適合全体の中でヒューマンエラーの占める比率っていうのは上がってきているという認識でございます。これは1つはいわゆる設備不良というんですか、設備トラブルが減ってきているっていうのはこれは1つの要因だという認識でおります。 一方で、やはりヒューマンエラーの中身を見ておりますと、それなりにきちっとした基本動作ができてない件であったりとか、あるいは確認が十分じゃないまま審査、承認が十分じゃないとかっていうのが原因としてございます。そういったところについては逆にフォーカスしてしっかり対策を取っていくと、今ちょうどやっているところございますので、そこは発電部門なのか保全部門なのか、あるいは放射線管理部門なのか、という分類をしながら対策を進めているところでございます。 こちらのほうは引き続き、もちろん改革に終わりはないものでございますけれども、実際にヒューマンエラーは非常に大きな問題だと思ってもございますので、その点についてインテンシブに対策を取っていくということで今進めている状況です。