東電が「安全改革プラン」進捗を報告(全文2)廃炉計画提出の行程は見えていない
ヒューマンエラー不適合の増加を把握しているのか
おしどり:ありがとうございます。牧野さん冒頭にヒューマンエラー不適合は増えているという認識はないとおっしゃったのですが、こちらの本店会見で毎年度ごとの報告書に関して、そして毎日出されておられる不適合に関して質問しておりますので、御社の広報の会見者の方はヒューマンエラー不適合確かに増えているというご認識なんですか。これは整合性が取れないので。牧野さん自体はヒューマンエラー不適合の件数がどの程度の上昇というのは現在把握されておられますか。 牧野:今ここに手元にはございませんけれども、安全に対するデータはマンスリーで見てございますので、そこでは認識してございます。 おしどり:増えていないという認識ですか。 牧野:今手元にないのでなんとも言えませんから。いわゆる急激に増えているという認識はございません。数字の揺らぎの中ではあるのかもしれませんけども。 おしどり:広報の方は増えているという、年度ごと、マンスリーでも増えているというご認識だったんですか。齟齬はないというご見解ですか。 牧野:そこを聞かれてもしょうがないですけれども、私自身としては問題はどちらかというとヒューマンエラーの比率が上がっているところは明らかに出ておりますので、そういう認識でございます。 おしどり:比率ではなく件数自体が増えているんですね、年度ごとでも。数十件だったものが100件を毎年越えるようになってきているんです。 牧野:今手元にないのでどうしようもございません。
KPIのパラメーターは妥当か?
おしどり:手元にない段階でのご回答ということで、分かりました、ありがとうございます。 すいません、2点目のご質問のご回答。KPIはヒューマンエラーが増えている、もしくは牧野さんのご見解どおり横ばいだけれども安全意識、対話力が年々上がっていると御社自体は評価していることに関しては。KPIのパラメーターが妥当かどうかということに関してもご回答ください。 牧野:ここの総合指標としては、これ、点線で今回から年間の推移を見ていただけるように書いてございます。例えば左側の安全意識のところをご覧いただきますと、だいたい第1クオーターから右上がりになっている傾向になってございます。これは指標によっては年間でアキュムレートしていくような数字も取ってございますのでこういう傾向になっているのも事実でございます。 ですので、だいたい四半期のところで数字が上がっていくっていう、第4四半期で数字が上がっているのはそういう傾向を示しているんですけれども、必ずしも安全意識、対応力、技術力についてわれわれ、この総合指標で全てが捉えられるとは思っておりませんが、こういった中でやはり実際にある種の悪いトレンドを示したときにはその内容を分析するというのがとても大切で、そういった意味では昨年度を見ますと第2四半期で1回かくっと下がっていますよね。これはなんでなのかっていうのを調べていくためにわれわれKPIを見ながらモニタリングをしていって、われわれの弱みはどこにあるのかっていうことを見るために使っているということでございます。