ジダン氏の長男エンツォが29歳で現役を引退…23年夏以降は無所属が続く
フランス人MFエンツォ・ジダンが、現役を引退した。スペインメディア『アス』が24日に報じている。 かつてユヴェントスやレアル・マドリードで活躍し、フランス代表としてもFIFAワールドカップ制覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダン氏の長男として知られるエンツォ。1995年3月24日生まれで現在29歳の攻撃的MFは、父の古巣でアカデミー時代を過ごした。ユヴェントスを経てレアル・マドリードのカンテラに加入し、各カテゴリーを踏破。2016-17シーズンにはコパ・デル・レイのクルトゥラル・レオネサ戦でトップチームデビューを飾り、同試合では後半45分間の出場でゴールも挙げた。 だが、レアル・マドリードのトップチームに定着することは叶わず、2017年夏にはアラベスへ完全移籍。アラベスでも出番を得られず、その後はローザンヌ、ラージョ・マハダオンダ、ポルトガルのデスポルティーヴォ・アヴェス、アルメリアを渡り歩き、2019-20シーズン終了後は所属先が決まらない時期を経験した。2021年夏にリーグ・ドゥのロデーズと1年契約を結び、再出発を果たすと、翌年にはフエンラブラダへ完全移籍加入。スペイン復帰を果たした。 2022-23シーズン前半戦は攻撃陣の主力として活躍したものの、シーズンが後半戦に差し掛かると出場機会が減少。最終的には公式戦29試合の出場で1ゴール4アシストを記録したが、わずか1年で退団が決定。以降は所属先がない状態が続いていた。 今回の『アス』の報道によると、フエンラブラダを退団した昨年夏のタイミングで、エンツォは複数のクラブから関心を寄せられていたものの、モチベーション等の問題により新天地を決めていなかった模様。既に昨年夏の時点で現役引退の意思は明確だったようだが、家族との話し合いの末、30歳が目前に差し掛かったタイミングで、サッカー選手としてのキャリアにピリオドを打つことを表明した。
SOCCER KING