【トレセン情報】素質馬オーロラエックスが待望の復帰戦 杉山晴紀調教師「すごくいい条件」/土曜京都10R・コントレイルM
前走のGⅡローズSで9着に敗れ、キャリア3戦目にして初黒星を喫したオーロラエックス(牝3・杉山晴)が、土曜10R・コントレイルメモリアル(3歳上2勝クラス、芝外2200メートル)で復帰。重賞初挑戦となった前走でも3番人気の支持を集めた素質馬が自己条件からの浮上を狙っている。 20日の最終追い切りでは栗東坂路で4ハロン53・7ー12・2秒をマークした。杉山晴調教師は「今日(20日)の坂路も良かった。1週前追い切り(14日=栗東ウッド6ハロン81・6ー11・0秒)もこの馬にしてはリズム良く動けていました。調教でこのくらいの負荷がかけられれば、競馬でも動けるのでは」と及第点を与える。 3番枠だったローズSは出負けしたうえに、外枠の馬たちに次々と切り込まれ、後方からの競馬を余儀なくされた。インでモマれ込んだことで最後の直線でも伸び切れず、不完全燃焼な結果に終わった。指揮官も「(松山)ジョッキーも秋華賞のために、なんとかいい競馬をしたいということで、狭いところでポジションを取りに行ったけど、それが結果的にはちょっと窮屈になってしまいました。あまりこの馬の力は出せなかったと思いつつ、まだ格上をはね返すことはできないくらいの力関係なのかなと思います」と冷静に分析する。
鞍上・松山も「このクラスなら十分やれる」
この中間は精神面を考慮してリフレッシュ放牧を挟み、余裕をもったローテーションで復帰戦を選択。「メンタルも、調教に関しては使うごとに落ち着きが出ていて、今は心配ない」(同師)と状態面に太鼓判を押す。今回は、前走から200メートル距離を延長して、初の2200メートル戦に挑むが、「もともと2000メートルを走っていた馬ですし、折り合いの心配はありません。外回りのコースですから、無理にポジションを取りにいくこともないし、この馬のリズムでという意味ではすごくいい条件ではないかと思います」と舞台替わりにも不安らしい不安はない。 デビュー戦からパートナーを務め、今回も手綱を取る松山も1週前追い切りに騎乗して感触を確認。「1週前の感じは変わらず、順調にきています。このクラスなら十分やれる。前走ではこの子の持ち味をうまく出せなかったので、持ち味が生きる競馬ができれば」と意気込んだ。
佐藤 美生