「ハワイで初めて打ちました」 松山英樹が入れまくったセンターシャフトパターの詳細は? 使用ボールは投入して3勝目
「分からないんですけど、入りましたね(笑)」
松山英樹が2025年のPGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」で今季初優勝。通算11勝目はPGAツアー新記録となる35アンダーという歴史的な勝利でした。その勝利に貢献したのがこの試合で初投入したパターです。 【写真】これが松山がバーディーパットを入れまくったセンターシャフトのキャメロンです
松山が開幕戦で投入したのは、まさかのセンターシャフト。センターシャフトを使うのは21年8月のプレーオフ以来です。ヘッドも昨年までの「ニューポート2」「クラフツマン」ではなく、ブラック仕上げの「009M」でした。 「009M」はジョーダン・スピースがエースパターとして長く使っていたスコッティ・キャメロンの名器。特徴はトップラインがフラットになっていて、全体的な形状がシャープに見えること。ちなみに009(ダブル・オー・ナイン)というモデル名はスコッティ・キャメロンの自宅の郵便番号の一部からとったそうです。 松山は優勝後の公式会見で新パターについて、次のように語っていました。 「パターが手元に届いたのは昨年のクリスマスの後。打ったのはハワイに来てから(試合直前)です。(どういうところが良かったのか?)分からないんですけど、入りましたね(笑)」 また、試合前のインタビューでは次のようにコメントしていました。 「今年は今までとは違うことをする。パッティングはこうしたらいいかなというところがあります」 もしかすると、「こうしたらいいかな」に合うのがこの新パターだったのかもしれません。 昨シーズンの松山はスコアに対するパッティングの貢献度を示すデータ「SGP」(ストロークス・ゲインド・パッティング)が121位(-0.118)でした。しかし、開幕戦では3位(+5.42)と大幅に改善しています。 ちなみに松山は新ボールをテストする際に必ずパターから始めます。今、使っている25年モデルの「スリクソン Z-STAR XV」は約1年前から投入しており、24年に2勝、そして25年開幕戦の優勝と、すでに3勝を挙げています。 新パターはもちろん、ボールとの相性も松山の優勝に大きく貢献しているといえるでしょう。
2025 松山英樹の最新セッティング
1W:スリクソン ZX5 LS MkIIシリーズ(シャフト/グラファイトデザイン ツアーAD DI 8 TX) 3W:テーラーメイド Qi10シリーズ(シャフト/グラファイトデザイン ツアーAD DI ブラック9 TX) 5W:コブラ キング ラッドスピードツアー 4I-PW:スリクソン Z-フォージドII(番手/4I-PW) AW、SW、LW:クリーブランド RTX4 フォージド(52度、56度、60度) パター:スコッティ・キャメロン 009M センターシャフト ボール:スリクソン Z-STAR XV
野中真一