ウソだろ!? 25年注目ルーキー・都玲華は職人肌!? 19年発売のFWはネット購入! 「ペタペタ調整するのが好き」という鉛女子?
2025年注目ゴルファーの一人がルーキー・都玲華だ。竹田麗央、川崎春花、櫻井心那らと同じ03年度生まれのダイヤモンド世代の1人だが、24年の11月の最終プロテストで4度目の挑戦で合格をつかみ取った。レギュラーツアーではベストアマのタイトルを数々獲得し、24年のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」で史上6人目のアマチュア優勝を遂げている。昨年の新人戦で遅れてきたダイヤモンド世代・都の14本を取材してみた。 【写真】都の14本全部見せます! 1Wはソールに4・5枚鉛を、3Wはグリップ側とヒール側に鉛を貼っていた キャディバッグを覗いてみるとパター以外はダンロップ系で揃える。ドライバーとアイアンは、11月に発売になったばかりの「スリクソンZXi」シリーズの前作、『ZX5Mk II』を使用。「安定性もあって飛距離を助けてくれる」というドライバーはお気に入り。加えて24年夏から『ツアーAD GC』に差し替えたところ、「少し飛距離が落ちていたんですけど、しっかり振ってもちゃんと真っすぐ行きますし、何より飛距離が出るようになりました。私にとっては“神シャフト”です」と話す。 一方、FWにはこだわりを感じる。3Wと5Wは『ゼクシオX』。しかも2019年発売モデルである。「構えた感じとか、『カキーン』と飛んでいきそうな音が気に入っています。ボールも拾いやすくて、ボールも上がります。やさしく打てるのが一番ですね。5年ぐらい前から使っていて、いろいろ打たせてもらうんですけど、替えられなくて…」。女子プロでは少数派の“ゼクシオ使い”だが、悩みもある。 「同じモデルで以前使っていたモノは、溝がなくなってつるつるですべる感じでした。代わりのヘッドを探してもなかなか見つかなくて…。今使っているのはネットで1つだけあったんです」と、メーカーやショップの在庫などほとんどないという。 現在使っているヘッドはネットで購入したもの。「最初は同じシャフトを入れても振り感が違ったんですけど、鉛を貼ったら調整がうまくいきました」という。数年前からクラブに鉛を貼って調整する“特技”ができた。 「同じようなバランスで組んでも個体差とかそういうので振り感やボールの結果が違うんです。鉛を貼っては打って、違ったら貼り替えてと、ペタペタやりながら調整するのが好きなんです」と意外な一面がある。 ちなみに、3Wは「ちょっとつかまりがない感じがして、もうちょっとバチッと強い球が打てるように、試していたら手元側(グリップの下)に1g、(ヘッドの)ヒール側に0.5g貼ったらしっくりきました」という具合に仕上げている。 ドライバーはソール部分に「4~5枚」の鉛を貼って重量調整を行っている。58度のウェッジはバンスを削ったり鉛を貼ったりして「打てるようになるまで3か月かかりました。細かい作業を繰り返しながら最高の一本を作り上げています」。70~80ヤードのフルショットの距離感、そしてグリーン周りの繊細なタッチと求められることが多く、スコアにもつながりやすい状況のため、入念にテストを行っているという。 また、パターはアダム・スコットも使用する話題の『L.A.B GOLF MEZZ.1』を使用。ヘッドの重心にシャフトがささっており、ヘッドが開閉しないということで海外のプロにも人気だ。シャフトは左側から入っており、ハンドファーストに打ちやすい。 ゴルフ場にいれば目立つヴィジュアルの持ち主だが、クラブへのこだわりも人一倍強い。同世代は竹田、川崎、櫻井のほかにも尾関彩美悠や佐藤心結と5人の優勝者が出ている。25年は都が女子ツアーを盛り上げ役になる。 【都 玲華 クラブセッティング(24年新人戦)】 1W:スリクソン ZX5 Mk II(10.5度/ツアーAD GC 5S) 3・5W:ゼクシオX 2019(15・18度/ツアーAD GC 5S) 5・6U:ゼクシオX(23・26度/ツアーAD VF HB75 R) 6I~PW:スリクソン ZX5 Mk II(6・7I/Miyazaki CODEX 8R、8I~PW/Miyazaki CODEX 8S) 48・52・58度:スリクソン RTX6(N.S.PRO 850GH R) PT:L.A.B GOLF MEZZ.1 BALL:スリクソン ZスターXV ◇ ◇ ◇ 桑木が曲がらない原因は打痕だった? 関連記事【マジか? 年間3勝の桑木志帆が曲がらない要因はフェース面に付いた“赤印”!? それってホント?】を読めば、秘密がわかります。