“引退勧告”貴ノ富士が「処分重い」と反論会見もネット上は賛同の声ほとんどナシ?!
付け人に対する暴行や差別的発言で日本相撲協会から事実上の引退勧告を受けている十両の貴ノ富士(22、千賀ノ浦部屋)が27日、都内の文科省で記者会見を開き、事実関係は認め、反省、謝罪をした上で引退勧告処分に対して「あまりに重く受け入れられません」と意義を申し立てた。すでに協会に処分軽減の要望書、スポーツ庁にも上申書を提出しているが「土俵に戻って相撲道に精進したい」と現役続行を訴えた。 会見に同席した弁護士は、協会のガバナンスが機能していないことを問題視。「15歳で相撲取りになって、22歳の少年から大人になりかかっている関取に、若い人の指導を任せる、その指導体制が問題ではないか。相撲協会のガバナンスがないまま、本人の処罰だけでは、また(暴力不祥事が)起きる」と、今回の会見を開いた経緯を説明。今後、協会の対応次第では、法的手段に訴える考えがあることも示唆した。 貴ノ富士が、暴力事件を起こしたのは、これが2度目。しこ名が「貴公俊」だった昨年の春場所中にも、別の付け人に暴行して出場停止1場所の処分を受けた。身内の教育ができていなかったとされた当時の師匠である貴乃花・元親方が、貴ノ岩が元横綱の日馬富士から受けた暴行事件に関して内閣府に提出していた告発状を取り下げざるをえなくなり、その後、部屋を解散、貴乃花・元親方が角界を引退する遠因となった。部屋が解散となったため、貴ノ富士は、千賀ノ浦部屋へ引き取られた。その際、「暴力をふるわない」との誓約書を書いたことを、この日の会見でも認めたが、暴力事件を“再犯”した。 「(前回と)同じような、気持ちだけで、相手を傷つけたのであれば(相撲を)続けるべきではないと思っています」と、2度目の不祥事を起こした場合、引退に追い込まれる覚悟はあったというが、今回の暴力事件は、前回とは内容が違うと主張した。 「手を出したことに変わりはないと見られるかもしれないが、前回は、頭に血が上って一方的だった。今回、手を出してしまったことは許されないと思っているが、自分としては、わかって欲しい、という気持ちと、冷静に、この子を稽古場以外でも少しでもよくなってくれたらいいなという気持ちだった。やってしまったことは同じですが……中身は違う? そうですね」