“引退勧告”貴ノ富士が「処分重い」と反論会見もネット上は賛同の声ほとんどナシ?!
協会のコンプライアンス委員会が明らかにした今回の貴ノ富士の不祥事は、暴力の度合いこそ、「赤くもなっていない、たんこぶもない」ということで、前回よりは小さかったのかもしれないが、言葉の暴力という意味では、陰湿で、差別発言もあり、付け人への指導範囲を逸脱したパワハラ行為だった。 直情的に殴った前回の事件より、ある意味、罪は重い。 自らの行いが師匠の相撲人生を終わらせることになったのにまったく反省はなかったのである。弁護士が指摘したように、協会のガバナンスは、今なお機能していないことに疑いはないだろう。協会の報告も全面的には信用できないが、この日の会見では、報道されている暴力、パワハラ行為の事実関係に関しては認めた。 貴ノ富士は、「親方からは引退しろと言われた」と、引退勧告をされたことを明らかにしたが、自ら辞すれば、退職金も出る、一種の温情措置である。この処分は、貴ノ富士が訴えるように、本当に重いのだろうか。もし1度目であれば、一発退場は重い。だが、2度目であり、パワハラ行為の内容を精査する限り、決して重いとは言えないだろう。貴ノ富士の「処分が重すぎる」という会見を受けた、ネット上のファンの反応も、その訴えを支持するものはほとんどなく、協会の引退勧告を妥当とするものが大半を占めた。 「若いだけに大変厳しい処分。しかしこれが二度目ということやここまでの業界での流れを鑑みても引退勧告は妥当」「貴ノ富士はいったい何をしたいのか?」 「親方の判断は正しい」「相撲道しかないと思うなら何故そんな勧告を受けるような行為をしたのか?」「協会も甘い処分で済まさないで懲戒解雇処分で良いと思う」「暴行を働いて、まだ居座ろうとする神経が理解できない」 こららの世間の声は処分の妥当性を示しているのかもしれない。 自らの暴力、パワハラ行為を協会のガバナンスの不備にすり替える訴えに違和感はあるが、再発防止の改革がなされていないことは確かに問題である。