「自由に海外、うれしい」 関西国際空港で歳末出国ラッシュ始まる
関西国際空港で27日、年末年始を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが始まり、国際線の搭乗手続きカウンターには長い列ができた。関空を運営する関西エアポートは、曜日の並びに恵まれたことなどから、年末年始(27日~2025年1月5日)の1日平均の国際線旅客数が1994年の開港以来過去最高になると見込む。 【写真まとめ】海外へ 混雑する関空の出国ロビー イタリアへ新婚旅行に出かける兵庫県宝塚市の会社員、新谷裕輝さん(28)は「長く休むことができた。一生忘れられないような旅行にしたい」と話し、妻夏穂さん(30)も「非日常を楽しみたい」と笑顔を見せた。大阪府守口市の空手道場の館長、森田佳寿子さん(50)は香港で空手の記念式典に出席する。観光や買い物を楽しむ予定といい、「新型コロナウイルス禍が明けて自由に海外旅行できる喜びを感じている」と話した。 関西エアによると、27日の出国者数は4万2100人と予測。年末年始の国際線旅客数は計75万2000人と、コロナ禍前の19年度同期より1%多く、1日平均で過去最高となる見通し。曜日の並びから長期休暇を取りやすく、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加もあって、全体を押し上げた。行き先の上位は中国や韓国、東南アジアで、日本航空の米ハワイ・ホノルル線やタイ・バンコク線は期間中ほぼ満席という。 入国のピークは25年1月5日で、4万600人の到着を見込む。【中村宰和】