「毎日のみそ汁が血圧を上げる」は間違いだった!…みそ汁の「驚くべき効能」を専門医が解説
肥満・糖尿病・動脈硬化から便秘や脂肪肝まで、丸ごと改善してくれる、奇跡の料理……。いま、日本人のソウルフード“みそ汁”の健康効果が、大きく注目されています。 【写真】レシピ付き!やせみそ汁はこちら 「毎朝、具だくさんのみそ汁を最低一杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります」と語るのは、日本肝臓学会認定の肝臓専門医で、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅氏。本稿では、栗原氏の新刊『肝臓から脂肪を一掃! 医者が飲むやせみそ汁』(ワニブックス刊)より、みそ自体に含まれる栄養素と驚くべきその効果について、徹底解説します。 【第1回から読む】「1日1杯のみそ汁」で肝臓から脂肪が消えていく…肝臓専門医が明かす、驚愕の科学的事実
身体に必要な栄養素を豊富に含んでいる
みそ汁のダイエット効果は言わずもがな、みそ汁のベースとなるみそ自体にも、驚くべきやせ効果がたくさんあります。 まず着目すべきは、みそに含まれる栄養素の豊富さです。「タンパク質」「糖質」「脂質」といった3大栄養素のほか、体の中では生成することのできない「必須アミノ酸」すべて含まれています。さらに、ホルモンバランスを整える「イソフラボン」、コレステロールの吸収を抑える「レシチン」や「サポニン」、血中のコレステロールの上昇を抑える「リノール酸」、肝臓の機能維持に欠かすことのできない「ビタミンE」など、その栄養素は実に多岐にわたります。これはみそが発酵の過程を経ることで、大豆には含まれない栄養素が大量に生成されるためです。 その中でも、必須アミノ酸の1つであるリジンとメチオニンを材料に肝臓で作られる「Lカルニチン」は、脂肪の代謝に必要不可欠。脂肪を燃やす工場であるミトコンドリアに脂肪酸を運び、脂肪をエネルギーへと変換し、ダイエットをサポートしてくれます。さらに、みそに含まれる麹菌や酵母菌、乳酸菌といった微生物は腸の善玉菌を増やし、腸内環境を整え肝機能を向上させる上でひと役買ってくれます。 このようにやせパワーの詰まったみそを手軽に食べるいちばんの料理法が、私たち日本人が長年親しんできたソウルフード、「みそ汁」というわけです。