「たばこをやめると太る」と喫煙を続ける夫。太るといっても、たばこを吸うほうが健康に良くないですよね?「1日1箱」買っていますが、たばこをやめるとどれくらい節約になるのでしょうか…?
「たばこをやめると太る」という理由で、禁煙に踏み切れない人も少なくありません。 一方で、たばこを吸い続けることが健康に悪いことは、よく知られています。 たばこをやめることで本当に太るのか、どれくらいの節約が可能なのか気になるところです。本記事では、喫煙の影響と禁煙の効果について解説します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
たばこをやめると太る?
たばこをやめることによって、体重が増えると耳にしたことがある人もいるでしょう。国立研究開発法人国立長寿医療研究センターによると、たばこには食欲を抑制したりエネルギーを消費したりする働きがあるといい、禁煙することで太るケースもあるようです。 そのほかの太る原因として、喫煙により低下していた味覚や臭覚が改善し、食べ物がおいしくなり食欲が増すこと、また禁煙による口寂しさを紛らわすために、食べ物の摂取量が増えてしまうことなども原因といわれています。 たばこをやめると太るというのは本当ですが、その原因は禁煙そのものではありません。禁煙に伴う食生活や日々の習慣の変化が体重増加につながるのですね。
たばこが健康に与える悪影響とは?
たばこを吸うと健康に悪影響を及ぼします。例えば喫煙はがんや脳卒中、虚血性心疾患など、多くの病気と関係しています。 また喫煙者本人だけでなく、受動喫煙によるほかの人への健康被害もあります。喫煙者本人と同じように、重大な病気のリスクが高まります。特に乳児では乳幼児突然死症候群、妊婦では早産や低体重児の出産リスクが高まるなど、受動喫煙の影響は深刻です。 このようにたばこは喫煙者本人だけでなく、周りの人の健康にも悪影響を及ぼすのです。
たばこをやめるといくら節約できる?
たばこを吸わない人にとって、たばこにかかる出費は気になるところです。 1日に1箱(20本入り)、たばこを買っている場合を考えます。1箱600円とすると、1年間で約22万円かかる計算です。仮に5年間、1日1箱買い続けると、約110万円の出費になります。何年間もたばこを吸い続けることを考えると、さらに多額のお金がかかるでしょう。 また近年、たばこ税の増税が続いていることにも注意が必要です。2018~2021年にかけ、1箱あたり20円ずつの値上げが3回にわたって実施されました。今後も喫煙を続けていると、再び増税に直面することがあるかもしれません。 たばこを吸う人は、継続的に喫煙する人が多い傾向にあります。早めにたばこをやめるほど、大きな金額の節約につながります。