【高校サッカー・大阪全力応援】激戦区・大阪を快勝した「阪南大学高校」を応援したい5つのこと
3.圧倒的な攻撃力が武器 強豪・履正社相手に5-0の快勝
11月9日に行われた大阪大会決勝。相手は5年連続大阪の決勝にやってきた強豪・履正社高校。2年前のチャンピオンです。100回大会3-0で阪南大高が勝って以来となる両校の決勝戦は見ごたえ十分の試合となりました。 前半は両チーム、チャンスシーンを多く作るものの得点動かず0-0。ただ後半に入ると阪南大高が本領を発揮します。 後半13分、左サイドで伊藤成康選手(2年)、梅原翔久選手(2年)が崩してエリア内に進入しマイナス方向のパス。チームのキャプテン、絶対的な柱の福本一太選手(3年)がダイレクトでシュートを放ち先制。「影響力のある一太の先制点でチームに火が付いた」と浜田監督が試合後語ったようにここから阪南大高の猛攻が始まります。
後半19分、自陣ゴール付近でマイボールにしてから縦パス、スピードのある硲冬真選手(3年)が一瞬で相手ゴール付近に進入し、中央から上がってきた岡田翔太郎選手(2年)の美しいミドルシュート。放送の解説を務めた元日本代表FW・大久保嘉人さんも大絶賛のゴールで2点目を上げます。奪ってからわずか10秒という電光石火の一撃となりました。 3点目はコーナーキックからニアで硲選手が頭で合わせ、4点目は途中投入の瀬尾優斗選手の右足。ダメ押しの5点目は硲選手のストライカーらしい右足のシュート。様々な得点パターンで5点を奪った阪南大高。まさに今年の攻撃力の高さを象徴するような後半の40分でした。 阪南大高は勝ち上がり5試合全て違うスタメン。22得点2失点。層の厚さ・破壊力のある攻撃を見せつけた大阪大会でした。
4.年によってサッカースタイルは変わっても、安定した性格の選手が多い阪南大高
「阪南大高=“伝統のコレ“というスタイルがなく、”その年の選手の特徴に合わせたサッカー“をするのがスタイル」と語る浜田監督。サッカースタイルは「その世代の選手たちがどう生きるか」を考えて毎年変化します。 その中で例年変わらないのは「安定した性格の選手が多い事」と浜田監督は語ります。「阪南大高にはスポーツクラスがないため、キチンと学校生活を送って勉強に取り組み、サッカーに打ちこむ。これを当たり前にできる選手が前提。そういう選手がサッカーを生活の1番目に置いて取り組む。これが阪南大高の求めている姿で今年はそういう自立した選手が多い」と浜田監督は話しています。