デ・ヘアがフィオレンティーナに加入した経緯とは セリエA3位のチームを支える正GK「イタリアでの生活を愛している」
フィオレンティーナに所属する元スペイン代表GKダビド・デ・ヘアが、1年間のブランクを経て同クラブに加入するまでの経緯が明らかになった。イギリスメディア『Manchester Evening News』が伝えている。 【動画】デ・ヘア(フィオレンティーナ)セーブ集 イタリアの地で蘇ったビッグセーバー!好調ヴィオラを支える守護神|2024-25セリエA 現在34歳のデ・ヘアは、2022-23シーズンを最後に12年間所属したマンチェスター・ユナイテッドをフリーで退団した。その後、どのクラブにも所属しない期間が1年間続き、今年8月にフィオレンティーナに加入した。 そして今シーズン、デ・ヘアの能力はまったく衰えていない。セリエA第7節のミラン戦では、2つのPKを阻止してチームを勝利に導くなど、フィオレンティーナの正GKとしてブランクを感じさせない活躍を見せている。 ジャーナリストであり、イタリアのフットボールに詳しいアラスデア・マッケンジー氏は、デ・ヘアがフィオレンティーナに加入した経緯をこう語った。 「1年間のブランクがあったが、明らかに彼はフットボール界のビッグネームだった。だからある程度の興奮はあっただろう。だが、この契約は別種のものだという認識があったと思う。フィオレンティーナはマンチェスター・ユナイテッドの正GKだったばかりの選手と契約したわけではない。1年間、試合に出ていなかった選手と契約したのだ。どうなるかは不透明だった」 「この夏、大きな変化があった。デ・ヘアの加入だけではなく、監督が変わり、新しい選手が多く加入した。デ・ヘアの獲得は、夏に行われた守備陣の補強の一環だった。だが、多くのことを成し遂げたデ・ヘアの加入は興奮をもたらした。それにGKは長年にわたって補強すべきポジションだった」 フィオレンティーナは現在、セリエA首位のナポリと勝ち点差1ポイントの3位に立っている。昨シーズンまで指揮を執ったヴィンチェンツォ・イタリアーノ前監督が退団したにもかかわらず、これまで好調なパフォーマンスを見せている。 そして、デ・ヘアはチームにとって欠かせない存在となっている。マッケンジー氏は、同選手がフィオレンティーナで歩むキャリアについてこう語った。 「デ・ヘアがもたらした影響について言えば、シーズンの始めは控えに回ることが多かったが、今では正GKの座をしっかりとつかんでいる。彼は本当にいいプレーをしている。ヴェローナ戦ではモイーズ・キーンのゴールをアシストした」 「とてもいいタイミングで加入した。彼に対する見通しも楽観的なものだ。彼は自身が下した決断に納得しているだろう。彼は新天地での生活に腰を落ち着けている。あまり取材に応じたり、メディアと話をしたりはせず、ただ以前の自分の状態を取り戻すことだけに集中しているようだ」 「彼は数週間前に『スペインで生まれ、マンチェスターで育ち、イタリアでの生活を愛している』とSNSで投稿した。この投稿が彼のすべてを表していると思う」
SPOTV NEWS