「セルビア」チャントでコソボがプレー拒否 没収試合でルーマニアの勝利に 欧州NL
【AFP=時事】欧州サッカー連盟(UEFA)は20日、UEFAネーションズリーグのルーマニア戦でコソボ代表が試合終了間際にピッチを離れて戻らなかったため、この一戦を没収とする裁定を下した。 【写真】「セルビア!」と叫んだルーマニアのサポーター コソボ代表の選手たちは15日に敵地ブカレストで行われた試合で、観客が「セルビア」と叫んだ後にピッチを離れた。試合は終了直前に0-0の状況で打ち切られた。 UEFAはこの日、コソボサッカー連盟(FFK)に「試合が完遂されなかった責任がある」とし、ルーマニアが3‐0で勝利となる没収試合にすると述べた。 この裁定によりルーマニアはリーグC・グループ2の勝者としてリーグBに昇格し、コソボは2位で昇格プレーオフに進むことになった。 FFKはまた、「チームの不適切な行為」により6000ユーロ(約98万円)の罰金を受けている。 一方でルーマニアサッカー連盟(FRF)に対してUEFAは、一連の規律違反で合計12万8000ユーロ(約2100万円)の罰金を科した。 「スポーツイベントにふさわしくない挑発的な政治的メッセージ」やコソボ国歌演奏中の混乱のほか、サポーターによる物体の投げ入れや花火の点火、レーザーポインターの使用などが罰金の対象となった。 さらにルーマニアは、サポーターが隣国ハンガリーを標的とした「人種差別的」なチャントを行ったため、次戦ホームゲームの無観客開催を命じられている。【翻訳編集】 AFPBB News