日本人ライダー7人目の世界チャンピオンとして最高峰MotoGPクラスへ!! 小椋藍【最新インタビュー】
一番うまく行ったレースはもてぎ
「オーバーシーは全体的に調子はよかったですが、一番うまく行ったレースといえば、もてぎじゃないですかね。うまく行かせたつもりは自分にはありませんでしたが(笑)。周りが4/5くらいは、くじけたというか守りに入っていましたから。トップを走っているときも応援してくれているのが、すごく分かりましたし、あのままゴールできていれば最高でしたけれど。タイトルを決めたタイは、調子もよかったですし、5位以内に入れば(タイトルを)決められる状況だったので意外にリラックスしていましたね」 ──「チームの雰囲気は良いですよ。いろんな国籍の方がいますけれど英語がみんな上手なので、もっと勉強しないとダメですね」と移籍したTrackhouse Racing MotoGPの印象を語った小椋。
自分自身の力を出し切るのが目標
2009年に青山博一が250ccクラスのチャンピオンになって以来、15年振り7人目の日本人世界チャンピオンとなった小椋。過去に、MotoGPクラスに上がるチャンスはあったが、Moto2チャンピオンになることにこだわった。その目標をかなえ、次のステップを踏み出すことになった。最終戦ソリダリティGPを終え、カタルニアサーキットで行われたテストでアプリリアRS-GPを初ライドした。 「MotoGPマシンに乗ることを全く想像していなかったですし、制御の効くマシンに乗ったことがなかったので“こうゆうものなんだな”と体験できました。パワーとかブレーキとかは、すぐに慣れることができると思います。連続ラップも10周くらいしかしていないからかフィジカル的な問題は感じませんでした。これがコンディションやレースになってくると変わってくるのかもしれませんが、足りないと感じたら、その対策をしていけばいいと思っているので、MotoGPクラスになったから特別にトレーニングを増やすということは考えていません。どこまでMotoGPマシンの走らせ方を理解して詰めていけるかが課題ですね。その辺は、Moto3、Moto2とやることは一緒だと思っています。どこまでそぎ落としていけるかの作業ですから。とにかく初めてのことなので、順位というよりは、自分自身の力を出し切ることが目標ですね」 ──初めてまたがったMotoGPマシンは意外に大きくなかったと言う。ミシュランタイヤの印象もファーストインプレッションはよかったが、まだまだ乗り込んでいかないと分からないとコメント。