九里亜蓮（2024年11月撮影）

　オリックスが、広島から海外フリーエージェント（FA）権を行使していた九里亜蓮投手（33）を獲得することが決まった。12日、球団から発表された。背番号は22。広島では21年に最多勝を挙げるなど、通算71勝のタフネス右腕だ。 【写真】結婚を報告する九里亜蓮　お相手は… 　福良GMは「先発の層を厚くするという意味で。やっぱり1年間ローテを守るだけの力はあると思っている。先発としてイニングも食ってくれるし、ゲームメーク能力も高い。体の強さ、タフさもあって、1年間ローテでしっかり回ってこれるということですかね」と獲得の狙いを語った。 　同GMによると九里本人も「長くやりたい」ということや「1年しっかりローテで回りたい」と交渉の過程で語っていたという。広島からオリックスへは昨年の西川龍馬に続く、2年連続のFA移籍となる。 　V奪回を狙うオリックスには大きな補強となりそうだ。来季の先発陣はエース宮城が開幕投手に決まっており、曽谷やエスピノーザの開幕ローテが有力。ただ昨季新人王の山下は腰痛でリハビリ中、東は右肘手術明けと不安を残している。ルーキーながら中継ぎで奮闘した古田島が来季は先発転向するが、未知数の部分が大きい。九里が加われば、厚みが増すことになる。