「どうしても子供が欲しくて…」20年連れ添った夫の不倫。不妊治療の果てに40代妻が見た「産めない女」の現実。ときに人生を狂わせる妊娠という奇跡の「 正体 」とは
厚生労働省の統計によると、日本の離婚率は近年35%前後で推移している。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「3組に1組の夫婦が離婚しているなんてよく言われますよね。少子化や晩婚化が進む一方で、女性の社会進出が進み、経済的に自立しやすくなったことも背景にあるでしょう」。 熟年離婚が増えているという統計もある。 「熟年離婚は一般的に20年以上の婚姻生活ののちに離婚すること。厚生労働省の令和4年度離婚に関する統計によると、2020年の離婚件数のうち、同居期間が20年以上だった夫婦は21.5%を占めています。ここから考えると離婚カップルの5組に1組以上が熟年離婚である計算になります。かなりの数ですよね」。 今回は婚姻は10年、付き合いとしては20年のある女性が離婚を選択せざるを得なかった過酷すぎる環境について話を聞いた。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------
遠山みどりさん(仮名・45歳)は、今年の春に離婚が成立。今はシングルで一人暮らしをしている。毎日不安との戦いだと話す。 「40半ばで突然、死別でもなく別れることになり、ポンと世に放り出された気分です。天涯孤独ってこういうこと言うんですね…。親はすでに他界していて、私は一人っ子。身寄りが本当になくなってしまいました」。 肩を落とすみどりさん。ここまで思い詰めているのは、離婚の原因が大きく関係している。 「元夫とは学生時代からの付き合いです。大学2年生で出会って4年生の頃に付き合い始めました。途中少し別れたりはあったもののなんだかんだ10年付き合って、結婚。愛する人であり、友達であり、本当に唯一無二のパートナーだと私は思っていました。元夫もそもそもはそうだったはずです。でも…」。 結婚後、2人はすぐに子供ができると考えていた。しかし、残念なことに自然にできることはなかったそう。 「気楽に考えていたんですよね。避妊しなければできるって。今思うと浅はかだったなと思います。1年が経ち、2年が経ち…徐々に暗雲が立ち込めて、2人で相談の末、不妊治療にトライ。35歳の春でした」。 治療には夫も協力的で、わからないなりに2人でなんとか乗り越えてきたと話す。 ー誰よりツラいのはみどりちゃんだから、なんでも話してね。 そう優しい声をかけてくれたことが忘れられない。 「よく聞く、不妊治療での夫婦間の温度差みたいなものはありがたいことにほとんどなかったです。どんなときも親身に寄り添ってくれて…。義両親からも強く孫を望まれたりなんてこともありませんでしたし、きっと幸せな環境だったんでしょうね。でも運命は残酷。子供は一向にできなくて…」。 不妊治療が5年を過ぎたあたりから、みどりさんは「諦め」の気持ちが強くなっていったと話す。
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