【ニューイヤー駅伝】旭化成5年ぶり王座奪還、井川龍人「僕の持ち味」残り500mスパート勝負
<全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)>◇2025年1月1日◇群馬県庁前発着(7区間100キロ) 【動くグラフ】ニューイヤー駅伝の順位変動 旭化成が4時間47分32秒で5年ぶりに王座を奪還した。 最終7区の残り500メートルでアンカー井川龍人がスパートを切り、史上最多記録を更新する26度目の優勝を果たした。2位のHondaを8秒差で振り切った井川は「僕の持ち味のラストスパートに持ち込むのが勝ちパターンだと思った。優勝しか見ないようにしていた。(最後は)『来たな』と思いながら、最後は気持ちよくゴールをさせていただいた」と声を弾ませた。 1区で流れを引き寄せた。高卒2年目のルーキー長嶋幸宝(そなた)が区間賞を獲得。SUBARU・三浦龍司やGMOインターネットグループ・吉田祐也らが集う中、堂々の走りでチームを勢いづけた。 2区の茂木圭次郎では4位へ後退となったものの、3区ではパリオリンピック(五輪)1万メートル代表の葛西潤が区間2位と好走し、順位を2位へと押し上げた。 4区からはキプルト、大六野秀畝、斎藤椋が2位でタスキをつなぎ、首位のHonda(ホンダ)と12秒差で最終7区の井川龍人へ。5キロ手前で先頭の中山顕に追いつき、最終盤の残り500メートルで大逆転を果たした。 Hondaは2年ぶり3度目の優勝を狙ったが、最終区で逆転を許した。2年連続5度目の優勝を目指したトヨタ自動車は5区で首位陥落となり、6区以降も巻き返せなかった。