タンパク質とビタミンだけじゃない! 医師が伝えたい「成長期の子に欠かせない5大栄養素」
押さえたい5つのキホン栄養素【5】 嫌わないで!本当は大切な栄養素「糖質」
近年、「糖質制限」「糖質オフ」といった言葉が浸透し、糖質は摂ってはいけないものと考える方が少なくないかと思います。しかし、エネルギー源として、人間のからだには欠かせないものです。問題なのは、糖質そのものではなく、糖質を過剰に摂取することです。 糖質は脳内で麻薬のようにはたらき一時的に幸福感を感じさせる依存性があります。糖質の過剰摂取はジェットコースターのような血糖値の乱高下を起こし情緒不安定、キレやすい、頭がぼんやりする、頭痛やめまいの原因になります。 お菓子やジュースといった甘いものやフルーツはもちろん、パンやめん類、お米などの炭水化物も糖質です。食べ方に注意が必要です。
うちの子はどんな栄養素が足りてない? チェックシート
栄養素とからだが密接に関わっていることがお分かりいただけたかと思います。でも、お子さんごとに不足している栄養素異なります。自分のお子さんの不足栄養素をお知りになりたい方は、ぜひチェックシートを使い確認してみてください。
朝ごはんの欠食は絶対にダメ!
活動量も多く、成長期の子どもたちには朝ごはんは、とても大切です。栄養バランスを考えて、からだ造りの材料・燃料となるタンパク質は必ず食べること、糖質ばかりにならないことを意識してください。 難しく考えなくても大丈夫。例えば、お味噌汁に卵を落とす、トーストにチーズを足すといった、ちょっとした工夫いいのです。また、朝はお腹がすかないお子さんには、夜ご飯でなく朝ごはんにこそ、大好きなメニューを取り入れ、見た目の可愛らしい朝食を作るなど食べたくなる工夫をしてあげるのも一つの手です。 夏に向け、朝ごはんの欠食は熱中症を招く原因にもなります。朝からしっかり栄養補給をしたお子さんは、メンタルも安定し元気満タン。頭も体も絶好調で1日をスタートできることでしょう!
梶尚志