「彼こそがラ・リーガ序盤戦の“時の人”であり主人公だ」若手の積極起用でフリック・バルサが4連勝! 「外様であることがプラスに働いている」との指摘も
バルセロナが開幕4連勝のロケットスタートを切った。2位のレアル・マドリーに勝点4差をつけて単独トップに立っている。 【動画】バルサが7発大勝! 4節バジャドリー戦ハイライト 夏の移籍市場は誤算の連続だった。昨季の常時出場メンバーの中からイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)、ジョアン・フェリックス(チェルシー)、ジョアン・カンセロ(アル・ヒラル)、セルジ・ロベルト(コモ)、オリオル・ロメウ(ジローナ)らが退団する一方で、純粋な補強はダニ・オルモひとりにとどまった(しかも選手登録が遅れ開幕2試合に出場できず)。 おまけにロナルド・アラウホとフレンキー・デヨング、ガビが故障で開幕に間に合わず、シーズン開幕直後にはアンドレアス・クリステンセンが負傷で戦線を離脱した。にもかかわらず、力強い戦いを披露し、勝利を積み重ねている。これは新任のハンジ・フリック監督の手腕が冴え渡っている証であり、地元のメディアの間でも驚きと称賛の声が広がっている。 とりわけ多くの識者たちが着目するのが、若手の積極起用だ。プレシーズン中もクオリティーの高さを絶賛していたが、開幕4試合ですでにマルク・ベルナル(17歳)、ジェラール・マルティン(22歳)、パウ・ビクトル(22歳)、セルジ・ドミンゲス(19歳)の4人を新たにデビューさせている。 大手ラジオ局『オンダ・セロ』でバルサ戦の実況を担当するアルフレッド・マルティネス氏もフリック監督の采配に驚いているひとりで、「OBや内部昇格の監督が若手の起用に積極的なのは理解できる。しかしフリックはドイツからやって来た外様監督だ。ましてや就任したばかりの監督というのは、ベテランを重用する傾向が強い。そんな中、フリックは開幕後、次々に若手を起用している」と評価する。 この積極的な若手起用にも表われているのが、指揮官自身の新しい環境にスムーズに馴染むことができる適応力の高さで、アルフレッド・マルティネス氏はその順応性を称賛する。 「フリックは、物事をそのまま受け入れることができる。クラブと足並みを揃え、与えられた戦力に対して過剰と言えるほどの理解を示している。言葉も文化もまったく異なる国に降り立ち、サッカーをはじめ何かにつけて“特別な”クラブに身を置きながら、石に躓くこともなく、水たまりに足を踏み入れることもない」
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