知られざる忍者部隊「早道之者」 弘前藩でのミッションとは? 謎多き歴史を掘る
「忍者屋敷」の前で殺陣を披露する青森大忍者部の学生=青森県弘前市森町
黒ずくめの装束、運動能力に優れ、敵の城や屋敷に潜入し、忍術を操り手裏剣などの武器を使い戦う…。漫画やアニメの影響か、こんなイメージがつきまとう忍者。伊賀国(現三重県北部)の伊賀流、近江国甲賀郡(現滋賀県南部)の甲賀流が有名だが、実は、弘前藩(現青森県西部)に甲賀流の流れをくむ「早道之者(はやみちのもの)」と呼ばれる忍者集団が存在した。果たしてその任務は…。早道之者については、同藩の歴史などを記した各種史料を照らし合わせることで浮かび上がってくる。早道之者創設の鍵となるのは、中川小隼人(なかがわこはやと)。4代藩主信政が1673(寛文13)年に甲賀流忍者である小隼人を召し抱え…(この記事は2021年1月4日、東奥日報に連載されたものです。肩書き、年齢等は掲載当時のものです)
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