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（ブルームバーグ）： 米ボーイングと同社最大の労働組合がストライキ終結に向けて進めていた交渉がまた決裂した。協議が不調に終わったのはこれで３回目。米西海岸にある商用機製造の主要拠点で操業停止が続くことになる。

ボーイングと国際機械工・航空機工労組（ＩＡＭ）は２日間にわたる交渉が行き詰まったことについて互いを責めた。協議された提案はこれまでに公表されているもので、30％の賃上げや退職給付拡大が盛り込まれていた。

ボーイングは協議を進めることは現時点で妥当でないとし、この提案を取り下げたと明らかにした。

労組組合員３万3000人が９月13日にスト入りして以降、ボーイングとＩＡＭ指導部の交渉は賃金と年金を巡り膠着（こうちゃく）状態が続いている。

同社の民間航空機部門を統括するステファニー・ポープ最高執行責任者（ＣＯＯ）は「残念ながら、組合はわれわれの提案を真剣に検討しなかった」と文書で表明。「それどころか、企業として競争力を維持しようとする場合に受け入れ可能な範囲をはるかに超える、交渉不可能な要求を突きつけてきた」と指摘した。

これに対しＩＡＭは、さらなる賃上げ提案や確定給付年金復活を行うことを同社が拒否したと主張した。

原題：Boeing Withdraws Contract Offer as Union Talks Break Down (1)（抜粋）

--取材協力：Danny Lee.

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