立憲代表選 立候補4氏が会見(全文1)最も力を入れるべきなのは、人への投資
教育、芸術文化に力を入れられる党でありたい
逢坂:皆さん、ご苦労さまでございます。逢坂誠二でございます。これから代表選に当たっての政見を述べさせていただきますが、その前に、冒頭に、今朝ほどアメリカンリーグ、大リーグ、大谷翔平選手が満票でMVPになったというニュースが入ってまいりました。いや、すごいことだなと。MVPを取るのもすごいんですけれども、満票だということも、いや、本当にすごいというふうに思います。心から祝福したいと思いますし、1人の日本人として本当にうれしく思っている、そのことをまず冒頭に申し述べさせていただきます。 さて、私自身が代表になる、代表になったら何をしたいか、幾つも幾つもございます。経済のこととかエネルギーのこととか、さまざまなものがございますけれども、とにかくやっぱり今の日本を考えたときに最も力を入れなければならないもの、それは教育であります。教育。人への投資であります。ここがおろそかになってしまいますと、日本の今、そして日本の将来、これが大変危ういものになっている、私はそう思います。だから教育、さらに芸術文化、こういった分野に力を入れられる、そういう立憲民主党でありたい、そう思うわけであります。 教育への投資は今すぐ成果が上がるものではありません。しかし投資を怠ってしまうと将来の日本が危うくなるわけであります。全国のテレビをご覧の多くの皆さん、今の日本の教育の状況はどうなっているでしょうか。親の所得、親の所得が多い少ないによって子供たちの教育の選択肢、これの幅に格差が生まれています。そして子供たちのこの教育の格差が子供たち自身の希望、この格差につながっています。こういう日本で本当に良いのでしょうか。
綱領を基本としつつ政策の幅を広げる
さらに加えて日本の大学、残念ながら世界の大学のランキングの中で、少しずつその順位を落としています。例えば自然科学の論文に関して言いますと、20年前、日本の大学のランキングは4位でした。10年前、これが6位。そして最新の調査によれば、これが10位というふうになっています。こうした大学の知的、力の水準の低下、これは将来の経済の低下にもつながっていきます。 さらに加えて芸術文化、ここに力を入れることは人の心を豊かにすることにつながっていきます。人の心を豊かにする、そうすることによって、今だけ、自分だけ、金だけ、そういう短絡的な足元の価値観ではない、中長期的な相手の立場も思いやれる、そういう価値観が醸成される、そう私は考えております。従いまして私が代表になりましたら、とにかく教育、芸術文化、こういうものにしっかり力を注いで、将来の備えのある日本、これをつくっていきたい、そう考えております。 しかし一方で皆さん、今のこの与党一強体制の中では、さまざま、われわれが思う政策、これを実現したいと思っても、それは簡単には実現できません。私たちの党の力を高める必要があります。私たち立憲民主党が国民の皆さまの役に立ち、さらに信頼される政党になる必要があります。そのために、私が代表になった折には理念あるいは考え方、こういうものを大事にすることも大事ですけれども、理念や政策の提示だけではなく、具体的な地域課題の解決、これをやることによって、なるほどな、立憲民主党の議員は具体的なことやっているじゃないか。例えば今の私の北海道で言うならば、赤潮で北海道の漁民の皆さん、加工業の皆さん、大変な思いをされています。そういう赤潮に対して具体的な活動・行動をして、解決につなげていったじゃないか。こういう積み重ねをすることによって、われわれの立憲民主党の信頼、役に立つ政党であるということを高めていきたい。そう思っております。 加えて、私たちは党の形、これを大きくしていくことが必要です。綱領を基本としながら政策の幅を広げて、さまざまな、多様な方々が、そうだ、立憲民主党に集って共に活動ができる、こういう政党を目指してまいります。このことによって国民の信頼、さらにまた、多くの多様性のある仲間、こうした方々が集う、その政党をつくっていきたい。そう私は考えております。