「仕事が楽しくない…」自分を幸せにするキャリアを手にするための5つの質問
2. あなたにとっての「転機」は?
上記のようなことがあるため、どの時点で見切りをつけるかをはっきりさせておく必要があります。 私の場合、グローバルな広告キャンペーンに向けてチームが採用したものが、あるシニアリーダーの意見によってことごとく不採用になったとき、限界に達したのを覚えています。大 組織においては年功序列が当然であることは理解していましたが、それでもフラットな関係や多様な考え方、新しいアイデアにオープンな姿勢などを重視する私にとって、それは耐え難いことでした。 転機に直面しているときは辛いと感じてしまうものですが、これがキャリアにおいてポジティブな行動のきっかけになることはよくあります。 自分の情熱や価値観と、現在の仕事の間にギャップを感じることがなければ、行動を起こすこともまずないでしょう。 転機は、どんなキャリアを望んでいるのかを見つめなおし、新しいキャリアパスに向けて動き出すよう突き動かしてくれるのです。
3. 今後のキャリアの基準は?
この転機に遭遇したときが、キャリアにおいて誰の基準を優先させるかを自問するときです。 あるときまで、私のなかでは働くことに対する1つの思い込みがありました。 どんな組織でも出世すればするほど、政治的に動くのは避けられない。昇進した時点でそれは当然のこととして受け止めてもいました。さらに、出世街道を走り続けるには否が応でも適応していくしかないと。こう信じて疑うことなく、当然のこととして受け入れていたのです。 ところが、「他人の基準を満たすべく努力することは、自分が考えるキャリアの基準とは相容れない」とあるときから思うようになりました。 こうして自分のモヤモヤが最高潮に達したとき、現状に満足していてはいけないとやっと決意することができました。「自分にとって意味のある仕事を主体的に選びたい」「納得のいく働き方をしたい」と切に望むようになりました。 転機が訪れ、何かを変える必要があると認識したら、 次は「仕事で何を得たい」「「どこで働きたい」「どんな気持ちで働きたい」など、どんな基準に従い、キャリアで何を追い求めたいのかを明確にしましょう。これらがキャリアの基準となります。