体感温度は湿度で決まる!加湿器の正しい選び方と設置のコツを家電のプロが解説
空気の乾燥が気になる冬。エアコンなどの暖房器具を使うことでさらに空気はカラカラに。空気が乾くと、肌がかさついたり風邪を引きやすくなったりと、デメリットだらけです。 そこで今回は、適度な湿度を保った部屋にするための「加湿器選びの基本」を、家電プロレビュアーの石井和美さんに教えていただきました。
加湿で乾燥を防ぐとどんなメリットがある?
まずは加湿器を使うことでどんな効果が得られるのでしょうか? 「加湿器を使う一番の目的は、もちろん乾燥を防ぐこと。特にシニア世代には空気が乾燥していることに気がつかず、加湿器を使わずに過ごしている人が多くいます。その結果、肌がかさつく人や、のどを傷めて風邪を引いてしまう人も少なくありません」(家電プロレビュアー・石井和美さん、以下同) 加湿器で空気の乾燥を防ぐと、次のような利点が生まれるといいます。 ・肌の乾燥を防げる ・のどの乾燥を防ぐことで、ウイルスによる風邪やインフルエンザの予防につながる ・花粉やほこりが舞いにくくなり、アレルギー対策につながる ・加湿することで部屋が暖かくなる 「実は部屋が乾燥すると、体感温度が下がり寒いと感じるようになります。反対に、湿度が高くなると暖かいと感じるように。なので、寒いからといってエアコンの温度を上げて、さらに部屋を乾燥させるのではなく、加湿器で湿度を上げて体感温度を上げましょう。そのほうが効率よく部屋も暖まりますよ」 とはいえ、肌がかさついたりかゆくなったりして、はじめて部屋が乾燥していることに気づくという人も多いでしょう。加湿器はどのタイミングで使い始めたらよいのでしょうか? 「部屋の湿度が50%以下になったら、スイッチを入れる目安です。体感で乾燥していることがわからなくても、50%を切ったくらいから加湿器を使いはじめると、部屋の湿度が戻ってきたときに、さっきまで乾燥していたんだと実感できると思います。スイッチを入れるタイミングに気づくためにも、湿度と温度が測れる温湿度計を部屋に置いておくとよいでしょう」