衆院選に対する“ネットの声”は…新たな試み「ブロードリスニング」 AIの分析でSNSの声を「見える化」
佐藤アナウンサー 「一方、『投票参加の重要性』というエリアでは、『若者に選挙に行くことを勧める意見もあるが、若い頃は選挙に関心がなかった』という声もあります。あと、これはアイドルファンの人でしょうか。『櫻坂の投票を通じて、選挙での投票の重要性を学んだという意見』といったものもありました」 佐藤アナウンサー 「そして、地図の中には『選挙カーの騒音問題』というエリアもありまして、『通話やライブ配信中に選挙カーが通りかかると、場所が特定される可能性があるため注意が必要である』というSNSならではのユニークな意見も見られました」 「また、『白票の意義と影響に関する議論』では、『自分の選挙区の候補者に対して不満を持ち、白票を検討している』という意見もありました。安野さんは、こういった意見をどう見ていますか?」 安野さん 「白票を入れることによる影響というのは賛否両論あるので、これはしっかりと把握をしたうえで投票していただきたいと思いますが、私が思うのは、この白票を投じたということの裏に有権者がどういった思いで白票を投じているのか、それがなかなか選挙という仕組みだけだと見えてこないという問題意識があります。まさにこういったブロードリスニングの活動を通じて、そういった有権者の裏にある思い、投票の行動の裏にある思いを見ることができるのではないかと思っています」
■「間違い」や「フェイク」も 活用時の注意点
佐藤アナウンサー 「こういった意見を見ていきましたが、いくつか注意していただきたい点もあります。まず、今回のブロードリスニングで対象にしたのが、『Xに投稿された声』です。世論調査のような幅広い声を拾っているわけではありません。あくまでネット上の議論であることには注意が必要です」 「また、誹謗(ひぼう)中傷などは自動的に取り除く処理をしているんですが、投稿された声をAIが分析しているため、『間違い』や『フェイク』をそのまま反映してしまうということがあります。このような注意点もあるんですが、安野さん、27日の衆院選当日はさらなる挑戦を考えていると?」 安野さん 「そうなんです!投票が締め切られた午後8時直後の投稿を集めてきて、素早く解析して、選挙に関するネットの声というのを速報で『見える化』したいと思っています。今回の選挙結果を有権者はどう見ているのか。ネットの声が見えてくるものがあるはずだと思っています。みなさんもぜひ触れてみてほしいと思います」 佐藤アナウンサー 「当日どんな声が集まるのか、ブロードリスニングにもぜひご注目ください」 (10月25日放送『news zero』より)