「またイーグルスは…だよね」巨人入団前の田中将大と電話で3回会話…山崎武司が“楽天と一部報道”を一刀両断「私に嘘をつくとは思えないので」
実は…山崎氏は田中と3度、電話で話していた
実は、田中の楽天退団から巨人入団までに山崎氏は田中と3回、電話で話しているという。最初に電話が鳴ったのは楽天を去る覚悟を決めたタイミングだった。 「将大は口数が多いタイプではないし、イーグルスへの感謝の気持ちも大きいので不満を言うわけではありません。自分の経験も含めて事情は推測できるところもあって、こちらから色々と聞きませんでした。ただ、寂しさや悔しさは痛いほど伝わってきました。将大は年俸にこだわりがあるわけではないから、球団の姿勢ですよね。ちょっとした言葉の違いで選手の気持ちは大きく変わりますから」 山崎氏によると、田中は移籍先のめどをつけた上で楽天を退団したわけではなかった。巨人が田中を獲得する方針の第一報がスポーツ紙に掲載された前日には電話で2度目の会話を交わしていた。 「辞める選択肢はないので、プレーする場所を探さないといけないと話していました。後日、『この前、電話した時はジャイアンツに決まっていたのか? 』と聞いたら、『急に話が動いたんです。あの時は、本当に決まっていなくて』と答えていました。交渉は代理人に任せていたみたいですね。私に嘘をつくとは思えないので、1日の間に急転したのだと思います」
田中の本心と報道の乖離を感じていた
この時の電話で、山崎氏は田中の本心と報道の乖離を感じていた。 田中をめぐっては「移籍先の希望は在京球団」、「楽天とは金額面に差」、「あと3勝に迫った日米通算200勝を達成できる球団を希望」といった内容が報じられた。だが、こうした一部報道が事実と反し、田中を苦しめていたと山崎氏は話す――。〈つづく〉
(「プロ野球PRESS」間淳 = 文)
【関連記事】
- 【つづき→】「初の挫折。将大も人間でしたね」山崎が後輩に本音「中日・松坂大輔と重なる」「今ならセの方が」
- 【第3回→】「巨人は大金を使った補強になってない」山崎がズバリ本音「大きなピースはライデル」失った中日の不安要素は守護神より
- 【レア写真】「が、ガリガリ…17歳時」マー君が佑ちゃん、大谷さんやダルとニコニコ、里田まい夫人とも仲良し…など田中将大レア写真を全部見る
- 「まだまだできるって信じて」田中将大に手を差し伸べた巨人・阿部慎之助監督の思惑 …200勝問題に田中の反応は?「やり返したい気持ちはある」
- 田中将大でも甲斐拓也でもなく「阿部慎之助監督の本音が見えた」巨人の大補強は本当に成功か? 江本孟紀が語る「彼の獲得で巨人の優勝はほぼ決まった」