【レースの現場で「壊しては直す」】TGRがMoneyGram Haas F1 Teamと協力関係で基本合意書を締結
基本合意書を締結
トヨタ・ガズー・レーシング(以下、TGR)とMoneyGram Haas F1 Teamは、MoneyGram Haas F1 Teamの車両開発分野などにおいて協力関係を結ぶことに合意し、基本合意書を締結したと発表した。 【写真】リリースの内容と、その名も「モリゾウ」のレクサスLBXをみる (89枚) 世界最高峰のモータースポーツであるFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指すという。 TGRは、クルマづくりに欠かせない「People」/「Pipeline」/「Product」の三要素を鍛えるため、モータースポーツ参戦を継続している。 昨今、モリゾウこと会長の豊田の強い想いの下、レースの現場で「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーからのフィードバックを徹底的に市販車開発へ織り込む「ドライバーファーストのクルマづくり」の取り組みを強化する上で、「People : ドライバーやエンジニア・メカニックの人材育成」を行いながら、「Pipeline:データ解析・活用」を行い、「Product:車両開発」に生かす必要性がますます高まっているという。 TGRは、本提携を通じて「People」をさらに強化し、MoneyGram Haas F1 TeamがF1で強みを持つ「Pipeline」を学び、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを加速させていくと述べた。 ■具体的には? TGRの育成ドライバー、エンジニア、メカニックがMoneyGram Haas F1 Teamのテスト走行に参加。ドライバーはF1での走行経験を積み、エンジニア・メカニックは走行データなどの膨大なデータの解析ノウハウを学び、TGRにおける「Pipeline」の効果的な運用を目指す。 加えて、TGRのエンジニアおよびメカニックがMoneyGram Haas F1 Teamのレーシングカーの空力開発に参画。極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造を行うことで、世界最高峰のレースの現場で活躍し、培った技術や知見を市販車に反映できる人材の育成を目指しす。 TGRとMoneyGram Haas F1 Teamは、「人材育成を通じてモータースポーツ・自動車産業へ貢献したい」という想いを共にしながら、TGRおよびMoneyGram Haas F1 Teamのチーム力強化に向けて取り組みを進めていくとアナウンスしている。
AUTOCAR JAPAN(執筆)