9月は社会保険料の見直し月!社会保険料が上がったのはどんな人?
9月の給与明細を見て「社会保険料が上がった」という人もいるかもしれません。 会社員が加入している社会保険料は、毎年9月に見直しがされるため、人によっては社会保険料が「上がった」もしくは「下がった」というケースもあります。 ◆【シミュレーション結果】収入が5万円上がった場合、社会保険料はいくら増える? では、9月から社会保険料が上がる人として、どのような特徴があるのでしょうか。 本記事では、「9月から社会保険料が上がる人の特徴」について詳しく紹介していきます。 「社会保険料の仕組み」や「社会保険料のシミュレーション」などについても紹介しているので、あわせて参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
9月は社会保険料の見直し月!社会保険料ってどう決まる?
冒頭でもお伝えしたように、毎年9月は社会保険料が変更となる時期です。 そもそも「社会保険料」とは、社会保険制度を維持する目的に納付されているお金を指し、会社員の場合は主に下記の保険料が給与から天引きされています。 ・健康保険料 ・介護保険料(被保険者が40歳以上の場合に健康保険に含める形で徴収) ・厚生年金保険料 ・雇用保険料 上記のうち、健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料は、「標準報酬月額」をもとに計算されています。 「標準報酬月額」とは、給与や残業代、諸手当などの1ヵ月分の報酬を一定の幅で区分したものであり、各区分は等級と呼ばれます。 この標準報酬月額は、4月~6月の給与額の平均をもとに毎年7月に決定され、9月の給与から、新たな社会保険料が適用されるのです。 では、今年の9月から社会保険料が増える人は、どのような人なのでしょうか。 次章にて確認していきましょう。
9月から社会保険料が上がる人はどんな人?
9月から社会保険料が上がる人の主な特徴として「給与が上がった人」と「3月~5月の残業代が多かった人」が挙げられます。 社会保険料は給与に比例して増加するため、昨年より給与が上がった人は社会保険料も上がる傾向にあります。 また、社会保険料を算出する際のベースとなる「4月~6月の標準報酬月額」には残業代も含まれるため、この時期に残業代が多かった人は例年より社会保険料が上がっている可能性があります。 なお、多くの企業では残業代を残業した月の翌月に支払うため、「標準報酬月額」に関与する残業代の対象月は「3月~5月」となることが多いです。 その他、役職手当の増加や引っ越しに伴う通勤手当の増加など、各種手当が増えた場合も社会保険料が上がる要因となるでしょう。 では、給与や残業代が増えたことで、標準報酬月額が5万円上がった場合、どのくらい社会保険料が変わるのでしょうか。 次章にて、社会保険である「厚生年金保険料」と「健康保険料」のシミュレーションをしていきましょう。