実は英語よりも大切なことって!? 子どもが海外留学するのに本当に「必要な力」とは
2. 考えるクセをつける
日頃から、何に対しても疑問を持ったり、どうしてそうなるのか考えるクセをつけましょう。 海外の高校や大学では必ず必要になる「クリティカルシンキング」。海外では幼少期から、感情を含めた主観的な視点ではなく、客観的な視点でものごとを分析するクリティカルシンキングのトレーニングを学校の授業でも行っています。海外の人が自分の意見があるように見えるのは、そうした幼少期からの積み重ねがあるからともいえます。 日本の学校では、クリティカルシンキングのトレーニングをする機会があまりないからこそ、日頃から考えるクセをつけておくと、自分の考えや意見をまとめる練習にもなります。 例えば絵本を読む際に、文字を読むだけでなく、登場人物が何をしているのか、どんな感情なのかを聞いたり、自分だったらどうする?というような質問を子どもにしてみる。その積み重ねが、自分一人で本を読んだときにも、たくさんのことに気づくことができるようになるきっかけになるかもしれません。
3. 好きなものを突き詰める
お子さんには好きな遊びやハマっていることはありますか? ぜひ、お子さんの好きなものや好きなことに目を向けて、全力で応援してあげてください。 自分で知りたい、学びたいと思ったことが、もしかしたら海外で学んだ方がいいかもしれない。知りたいことは英語での文献の方が多いかもしれない。そうなった時、好きなことをもっと知りたいから、英語の本が読めるように英語の勉強を始めるかもしれません。そして、海外の大学で学んでみたいという夢を抱くかもしれません。好奇心が脳を育てるというデータがあるくらい、好きこそ物の上手なれとはよく言ったものです。 何が好きなのかまだ見つからない、そんなお子さんとは一緒にたくさんの経験をすることをおすすめします。幼少期からさまざまな経験をして、自分はどんな時に幸せを感じるのか、何をしている時に楽しいのかなどを考えて、やってみたい仕事につなげていくと良いと思います。 私がカウンセリングをする高校生の中には、将来のやりたいことはまだ決まっていないという学生もよくいますが、経験の引き出しが少ないので、どんな仕事があるのか、どんなことが好きなのか想像ができないということが大半です。もしくは、例えば本当は建築に興味があるけれど自分は理数系が苦手だから無理だ、というように初めから諦めている子も結構いますが、これは非常にもったいないことです。 幼少期から理系文系問わずに勉強を好きになることが、将来の選択肢を広げることにもなるので、何事も苦手意識を持たないようにしておくことも大切です。