中学受験させる気なかった長男が「受験したい」宣言。お家学習から始めたけれど、すぐに“無理だ”と悟った話
前回の記事(関連記事<50㎡に一家5人。狭小賃貸住まいは海外移住の夢のため…なのに小4長男が「中学受験したい」と言い出した!>参照)で、中受するつもりじゃなかった我が家の小4長男が「どうしても中受したい!」と言い出したお話をしました。 ええ~!どうするよ!というところですが、子供のやりたいことは尊重したい。 【漫画で読む】現役開成校生が振り返る、ほとんど塾に通わずに開成を受験した僕の「塾の活用法」 私達夫婦は職業柄(私は研究職、夫も20年近く研究職をして1年半前転職)、周囲に中受をした人が多くいます。中受の勝者達?の将来を詳らかに見ていると言っても過言ではない。じゃあどうなの?中受経験者と高受の人って違いがあるの?と聞かれると個人的な感想としては、大人になったらそんなに変わらない。中受も高受も大人になれば。 とはいえ、中高一貫校に進学すると6年で習う部分を先取りできたり、高校入試をスキップできたりとお得な部分も沢山あります。うん。悪くない部分もあるのよ。ただ、地元の公立中学校に行くよりも明らかに母集団が【勉強得意です集団】になるので、地元だと秀才!天才!層に属していたかもしれないのに、中受すると【フツーの人】になってしまう。この辺は、思春期という複雑な時期の人間形成にガッツリ響くと思います。うーむ。何が良いかはわかりません。 まぁ、上記のような特徴があるよね~というお話を前回しました。今回はもう一つ気になっている特徴について言及したいです。中高一貫校で教鞭を揮う教員の友人や、実際に中高一貫校に通っていた人(特に最近入社した若手)によると、そもそも『学校自体』に特徴があると。
もちろん学校によってそうでない所もありますが、以下の特徴がある。 ■評定平均が始めからデフォルト3ではなく4がつく(学校によるが) ■定期テストのレベルも高いので評定が4であってもそれ以上は取りにくい ■指定校推薦で大学進学するという概念がない(先生にも止められる) ■古典的な王道の受験(共通試験→大学入試)を自然と強いられる ■生徒自体が学歴至上主義になりがち 推薦を狙うのであれば【特進クラス】に入るよりも【普通クラス】で良い成績を取れ!というのが大学受験の戦略だったりします。母集団がそこまで勉強しない集団であれば、ちょっとの努力で高順位を取れ、評定平均が上がることも(イコール受験にとっても有利)。ひと昔前より【特色入試】、【AO入試】や【国立大学の推薦枠】も増えています。今、高校時の評定平均は、変わり昔よりも大事だったりしています。 大学受験だけを考えると、中高一貫の古典的な真っ向勝負で試験突破させる方法は、勉強が好きで、実力も伴う人なら良いですが、そうでないと…どうなんでしょ。