「真相解明を」母親が市に訴え 公益通報後、和歌山市職員が自殺
和歌山市の不正支出を公益通報した男性職員が自殺した問題で、男性の母親が1日、同市で記者会見し「息子の死を無駄にしたくない」と述べ、第三者委員会を設け、真相を解明するよう市に訴えた。 男性が公益通報した後に処分された上司1人がその後、男性と同じフロアの部署に配属されており、母親は「市役所の報復人事だと考えている」と涙をにじませながら話した。人事の配慮が欠けていたとして、公務災害の認定を求めた。 当時20代の男性は18年5月、不正支出があった部署に異動。書類を捏造するよう求められ、心身に不調が生じたため休職した。同8月に公益通報した。別の部署に配属され復職したが、自宅納屋で命を絶った。