NY外為市場=ドル上昇、米CPI待ち 中国緩和策への期待で豪・NZドル上昇
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な取引の中、ドルが小幅上昇した。市場は今週11日の米消費者物価指数(CPI)の発表待ちとなっている。 主要通貨に対するドル指数は0.179%高の106.14。 ペッパーストーンのシニアリサーチストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は、来週17─18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)について「11月の(米雇用統計で見られた)失業率の上昇は、来週FOMCでの25ベーシスポイント(bp)の利下げの根拠をさらに強めた」と述べた。 豪ドル/米ドルは0.82%、ニュージーランド(NZ)ドル/米ドルは0.58%、それぞれ上昇した。 中国共産党中央政治局常務委員会は来年、経済成長を支えるためにより積極的な財政政策と併せて「適度に緩和的な」金融政策を導入すると発表した。 豪ドルとNZドルは両国経済が中国に依存していることから、人民元の代理通貨として売られることが多い。 ユーロは対ドルで1.0554ドルに下落。ドル/円は0.77%高の151.235円となった。 ドルは韓国ウォンに対して0.44%高。韓国国会で7日夜に審議された尹錫悦大統領の弾劾訴追案は、与党「国民の力」議員の大半が投票に参加せず、成立しなかった。大統領は弾劾を回避した。 今週は カナダ銀行、スイス国立銀行、オーストラリア準備銀行が会合を開催する予定。カナダ中銀の大幅利下げが予想される中、カナダドルは、4年半ぶりの安値付近で取引された。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは下落し、9万7009ドル。 ドル/円 NY終値 151.19/151.24 始値 150.49 高値 151.34 安値 150.45 ユーロ/ドル NY終値 1.0552/1.0555 始値 1.0568 高値 1.0594 安値 1.0548