12月から「マイナ保険証」一本化 知っておきたい『4種のカード』違いと注意点
■対応追われる自治体「混乱起きないか懸念」
自治体の対応です。 世田谷区の場合、世田谷区の国民健康保険の保険証の有効期限は2025年9月30日です。 なので、マイナ保険証を持っていない人に対しては、現行の保険証の有効期限が切れる前の2025年9月ごろに資格確認書を交付する予定です。 当面の間は、12月2日以降に、転入や社会保険からの変更で、区の国民健康保険に新規で加入する人などに、資格確認書を交付します。 ※こうした変更がない世田谷区の人は、12月2日からすぐに資格確認書が届くということはありません。 世田谷区の担当者 「人手は変わらない中で、通常業務と移行に向けた業務を行っている状況で、懸命に対応している。制度自体が非常に複雑なため、混乱が起きないか懸念している」
■実証実験で見えた『マイナ救急』課題は「迅速化」
マイナ保険証を活用して救急業務を行う『マイナ救急』についてです。 消防庁は2022年度、これまでの救急活動と、マイナカードを使った救急活動を比較する実証実験を行いました。 参加したのは、6つの消防本部、30隊です。 結果は、意識不明の人や高齢者など、会話に困難があった人の適切な応急処置や治療準備に、特に効果を発揮したということです。 一方で、課題もありました。 救急車が現場に到着してから、出発するまでの時間が、マイナ救急のほうが従来の救急より6分29秒長くなりました。 その理由について、消防庁は、 「傷病者の医療情報を閲覧するのに、その場で書面にて本人に同意してもらう必要があったこと、さらに閲覧用システムにログインする際の手入力など、操作に時間がかかった」と説明しています。 実証実験を受けて、消防庁は、傷病者からの同意を口頭でとれるようにしました。 さらに、救急隊が、マイナ保険証から目視で本人確認ができれば、ICチップを使って医療情報をすぐに閲覧できる『救急用システム』を2024年度中に構築予定です。 そのうえで、2025年度、改めて実証実験を行うということです。 (「羽鳥慎一モーニングショー」2024年11月27日放送分より)
テレビ朝日