12月から「マイナ保険証」一本化 知っておきたい『4種のカード』違いと注意点
■問い合わせ急増 「保険証捨てた」トラブルも
マイナ保険証をめぐる問い合わせです。 2024年5月以降、マイナ保険証でトラブルや不具合があったと答えた医療機関は、70.1%です。 そして、11月に入り、12月2日以降の保険証の扱いについて問い合わせが急増しています。 全国保険医団体連合会によると、特に12月2日で保険証が使えなくなると勘違いしている人が多いということです。 実際にあった問い合わせです。 「保険証が使えなくなると思ったので、捨ててしまった。どうしたらいい?」 (※すぐに使えなくなるということはないので、捨てないでください) 「保険証が使えなくなったら、代わりのもの(資格確認書)が来るって聞いてるのに、まだ来ない!」 (※資格確認書は、現行の保険証の有効期限が切れる頃に送られてきます。遅い人は、1年後に来る可能性もあります) このように、仕組みが正確に伝わっていないことによる問い合わせが、相次いでいるということです。 一方で、 「マイナ保険証が使いづらいので、資格確認書に変えたい」という問い合わせもあります。 マイナ保険証を持っている人が資格確認書を交付してもらうには、マイナ保険証の登録解除が必要です。 11月8日時点で、健康保険組合や自治体などに792件の解除申請があったということです。 なぜ、マイナ保険証の登録解除を申請したのでしょうか。 50代の男性 「医療機関をマイナ保険証で受診する際、システムトラブルなどで受付が混雑する懸念があり、資格確認書を5年間使っている間にマイナ保険証の運用が安定してくると思った」ということです。 マイナ保険証の登録解除を11月13日に申請しましたが、11月26日の時点で、まだ解除されていないということです。
■なぜ?「資格確認書」現行の保険証にそっくりの自治体も
『保険証』と『資格確認書』が似ているという問題です。 国民健康保険の加入者への『資格確認書』について、川崎市と静岡市のケースです。 『資格確認書』は、自治体など保険者によって形態が異なりますが、川崎市、静岡市は、『保険証』と『資格確認書』のデザインがほぼ同じです。 左側が、現行の保険証、右側が、12月2日以降に交付される資格確認書です。 違う所は、左上の文字『被保険者証』と『資格確認書』というところです。 川崎市の担当者 「『資格確認書』として認識してもらいたい半面、『保険証の代わりとして使える』と思ってもらうことも重要なため、デザインをどうするかは非常に難しかった。結果、保険証とは全く別物だと認識されてしまわないよう、あえて同じデザインにした」 静岡市の担当者 「県の取り扱いとして、現行の保険証と同様の様式とされたため、同様のデザインに。資格確認書を紛失や誤って破棄してしまった場合は、窓口や郵送で申請してもらい、再発行が可能です」