超ギリギリ…? U-23日本代表、パリ五輪メンバー当落線上の選手(5)器用ゆえに2番手以下? 常連がまさかの落選も
今月開幕するパリ五輪(パリオリンピック)に臨むサッカーU-23日本代表のメンバーが3日に発表される。18人という狭き門をくぐり抜ける難易度は決して低くなく、当然ながら選出ぎりぎりのラインにいる選手も多い。今回は、最終メンバーの当落線上にいる主な選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:内野貴史(うちの・たかし) 生年月日:2001年3月7日 所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ) 23/24リーグ戦成績:22試合1得点0アシスト 最終メンバー入りが確実視されてきた内野貴史にも、まさかの事態が起こるかもしれない。 パリ五輪の最終メンバーは18人。限られた人数のなか、複数のポジションをこなせるポリバレントな能力を持つ選手は重宝される傾向にある。左右どちらのSBもこなせるユーティリティ性を備える内野は、本来であれば大岩ジャパンの貴重な戦力となるはずの選手だ。 器用で“使いやすい”というのは、十分に一つの個性と言える。しかし、裏を返せば飛び抜けた武器がなく、絶対的な一番手になりにくい側面もある。 ライバルの存在も内野のパリ五輪行きを不確実なものにしている。U-23アジアカップで4試合に先発出場したDF大畑歩夢(浦和レッズ)は、攻撃的な左SBとしてアピールに成功。縦の推進力やビルドアップ能力といった目立つ武器があり、チーム全体を前進させるだけのエネルギーに満ち溢れている。また、右サイドには関根大輝と半田陸という強力な存在がおり、オーバーエイジ枠で左SBとCBを兼任できる町田浩樹のような選手が入ってくると、内野の居場所はなくなってくる。 大岩監督が安定感と攻撃力のどちらをより重視するか、現時点でそれを推し量ることは難しい。ただ、U-23アジアカップの大畑が合格点を出して然るべき活躍を見せた以上、抜群のキャプテンシーでチームをけん引してきた内野の最終メンバー漏れもあり得ない話ではなくなっている。
フットボールチャンネル