スタイリストに学ぶ、キッチン、ランドリールームの作り方「出しっぱなし」がポイントです
嫌いな家事「洗濯」のテンションを上げる
二本柳さんのランドリールームは、嫌いな家事を徹底的に補ってくれるアイテムが多く並ぶ場所。まずは嫌いな洗濯をする場所に行きたくなるように、好きな物で構成しているのだそう。 「好きな古材風の棚、海外のランドリー風の洗濯物かごなど、気分を盛り上げてくれるものが中心です」 ♦︎ズボラならではの価値観で日用品にもこだわりが 「ここ10年そろえているのがグレーのタオル。昔、家中のタオルを真っ白にして黄ばんでしまった経験から、今は気兼ねなく使えるグレーを選んでいます」 洗剤類はおしゃれなボトルに入れ替えるのが面倒なので、パッケージラベルをはがして使っているそうです。いつも使う種類ならラベルがなくても困りませんね。 「ラベルが必要なものについてはシルバーの缶にまとめて収納。隠す収納との合わせ技ですっきりとしたランドリールームが完成です」 ♦︎アイロンがけはドアにつけたフックに洋服をかけて 洗濯は大嫌いという二本柳さんですが、アイロンがけは大好きなんだとか。 「毎日のことだから同じ場所で済ませられるようにドアのフックを利用します。洗って乾燥させた洋服を吊るせる高さにフックを設置し、後はスチームアイロンを当てるだけ」 これで、洗濯からアイロンがけまでを1つの場所で完結できるようになったそうです。 嫌いな家事も楽しく行える工夫が詰まったインテリアのテクニックはいかがでしたか? 二本柳さんが実践するリアルなインテリアのテクニック「家電・お掃除グッズ編」や「食卓を楽しむ古いうつわの使い方編」は別記事にあるので、そちらも合わせて参考にしてみてください。また、著書の方にはもっと詳しい内容やここで扱えなかったテクニックも載っているのでぜひチェックしてみてくださいね。
二本柳志津香
プロップスタイリスト。一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事。株式会社空間スタイリング社代表取締役。CM・広告・カタログ・雑誌・書籍・空間からプロップまで手がけるスタイリストで、国家資格商品装飾展示技能士。日本で初めて食器のスタイリング資格・テーブルウェアスタイリストを創設。スタイリングやディスプレイ業のほか、食器の専門家としてイベント出演やテーブルウェアスタイリストの育成に取り組む。インスタグラム@nippon.shizuka
『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』 (二本柳志津香/著 1980円・税込み 主婦と生活社) 3階建て、27.3坪の狭小住宅で好きなものに囲まれて暮らすスタイリスト二本柳志津香さんのリアルインテリアブック。どんな空間で、どんなものを選んでいるのか、彼女の暮らしをすみずみまで見ることができます。また、好きなものを選ぶ基準、どのように日々実用的に役立てているのか、全国にあるおすすめのショップなども満載。好きなものと暮らすヒントが詰まっています。(一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)公式スタイルブック)
kufura編集部