梅雨入り前から〝梅雨イサキ〟が絶好調!千葉県大原港『つる丸』
2024年は沖縄・奄美が一足早く梅雨入りした。平年に比べやや遅れ気味のようだが、この時期になると“梅雨イサキ”の釣果が聞こえてくるようになる。そんな折、千葉県大原ではすでに〝良型〟が釣れているとの情報をキャッチ!梅雨さながらの雨の降る中、アクアブリッジを渡り『つる丸』を訪ねた。 【写真】船長の刺身盛りが豪勢すぎる!!
まずは船宿へ集合!受付方法もチェックするべし!
アクアラインや圏央道の完成で首都圏からのアクセスが格段に向上した千葉県大原港。『つる丸』のチェックインは港へ向かう途中にある船宿(休憩所)の窓口で行う。一度、受け付けを済ませてしまえば迷いようのない分かり易い所にあるのだが、初めての際は船宿公式サイトに丁寧な道案内の動画があるのでチェックしていただきたい。 集合時間の30分前には船宿に明かりが灯り、窓口がオープンする。取材日の天候は夜半からの雨。乗船名簿の記入や乗船料の支払いは、明るく雨風がしのげて、レインウエアを着込んだ港より断然快適。クレジットカードや電子マネーが利用できるのも便利だ。船宿仕掛けもこのタイミングで購入しておくと、朝一番の喰いの立つチャンスを逃さず済むのでお薦めだ。 受け付けが済んだら港へ向かい、駐車スペースに車を停めてウエアや釣り具の積み込み準備。船着場は夷隅東部漁協直営食堂「いさばや」のほど近く。公衆トイレと道を挟んだ向かい側辺りとなる。船には船長が乗船しているので、声を掛けて予約順に指定された釣り座にタックルを運び込む。仕掛けのセットは船がポイントに着いてからで充分なので、予約の釣り人が揃えば出船準備は滞りなく完了。船尾にある雨風の当たらないスペースへ移動して、午前4時30分『つる丸』は出船した。
竿入れから好反応!ハイペースで釣り上げられる良型イサキ
前日のシケの名残か、ややうねりの高い海を走ること50分程で朝イチの釣り場に到着。船長から「潮が速い」とのアナウンスがあり「ハイ、やってみましょう。20から17!」の合図で釣り開始。 この「20から17」という数値は“水面から20mまでプラビシを沈めて、竿をシャクリながらコマセを撒き、17mで魚のアタリを待つ”という意味。仕掛けの長さや斜めになった道糸の三角関数など、難しいことは一切考えずに言われただけ道糸を送り込み、コマセワークをしてタナを揃えれば良い。 開始間もなく竿を曲げたのは右舷胴の間(中央)の鈴木さん。上がってきたのはコロコロとした良型のイサキ。幸先良いスタートに笑みがこぼれる。この後は誰が2番手だったのかすら分からない好展開で、潮が速くうねりも高い難しいコンディションながら、指示ダナに合わせればアタリの出る好調な喰いっぷり。一荷で上がるのも珍しくないハイペースで、魚桶はみるみる充たされて行った。