【KNOCK OUT】山口代表総括「MVPは壱」「何のためのOFGか。倒す選手にオファー」
<KNOCK OUT:K.O CLIMAX 2024大会>◇30日◇神奈川・横浜武道館 立ち技打撃格闘技KNOCK OUT(ノックアウト)のビッグマッチ「K.O CLIMAX 2024」が横浜武道館で開催され、全試合終了後、山口元気代表(54)が大会を総括した。以下、主なコメント。 -集客について 「ちょっとまだ観客数とかも聞いてないので分からないですけど、ほぼほぼ満員という観客数だったのではないかなと思ってます。立ち技の格闘技としては初めて12月30日にやると。ずっと昔から歯がゆい思いをしてて。選手が12月31日の大みそかに出たいという気持ちがあるのと同時に、俺ら自身も、大会を主催する人間として12月31日をただ見るだけで、選手たちの場を作れてない歯がゆさがあった。それをやっと今日、実現できた。自分自身すごいワクワクしてました。これを恒例にしていって、この舞台を目指してもらうと」 -小笠原瑛作VSチョムラウン・クンクメールでレフェリーのミスがあった 「(小笠原が)3点ポジションでついて、そのついた状態で『ファイト』ってやってたんで。あれがあったから負けたとかじゃなくて、あれはやっぱりレフェリーのミスだと思ってるので。ノーコンテストということでクンクメール側も了承して、納得しています」 -印象に残る選手、試合 「(KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント決勝戦で久井大夢に敗れた)下地(奏人)選手は沖縄から、まだ名前がない時から声をかけて、原石を見つけたという気が本当にしたし、これから楽しみですよね。それから(55キロヒジありT決勝で戦った)壱と森岡選手。誰もが(準決勝で)古村(光)が勝つと思ってたと思うんですよね。その中で森岡君はちょっと気合が違いました。まああれはMVPは本当に壱だと思うんですよね。あそこ蹴って首相撲でつぶしていけば手堅くいけたと思うんですよ。でも手堅く行ってチャンピオンになった壱を見たいのかと。そうじゃなくてここから再起する壱が見たいと。僕は壱にMVPをあげたいです」 -KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント決勝で首相撲を徹底して下地に判定勝ちして優勝した久井大夢について 「勝ちたい気持ちは分かるんですけど、この舞台でやることじゃないのかなって思うんですよね。やっちゃいけないことではないし、ルール上も許されてますけど、ただ僕らは必死にヒジありの格闘技、ヒジありのキックボクシングの市場を大きくしていこうと思って、今年こういう舞台を作ったので。そこを理解してほしかった。久井君があれだと、お客さんが見たいって思わないんじゃないかなって思うんですよね。かといって久井君がダメというんじゃなくて、まだ若いんで、どんどん経験して、どんどん強くなってほしい。あのピッチに勝ったのはすごいことなんで」 -中島玲が求める鈴木千裕戦について 「中島君は、やっぱり鈴木千裕と見たいですよね。その舞台は(来年)6月の代々木とかになるんじゃないかな。それまでにもう一戦ぐらいやってもらって。今日見てやっぱり、僕は正直わかんないなと思いましたね、鈴木千裕と中島君やっても。それくらいパンチの質がすごかった」 -古木誠也が体重超過で試合が中止となった 「体重オーバーした方が悪いので、これはもうしょうがないです。古木選手はフェザー級に転向してもらうということで」 -REDルール(ヒジありルール)がオープンフィンガーグローブ(OFG)になって 「何が求められてるか。多分、今日の久井君みたいな試合をしたら、多分もう(同じようにOFGでムエタイをやっている)ONEでは組まれないと思うんですよね。ヒジありが今まで大きな舞台ができなかった原よって、やっぱりああいう試合をするから。ヒジありはつまらない、首相撲があるからつまらないって言われちゃったからであって。そこを僕らは打破しようと思ってやってるんで。結局、倒しにいく姿勢を見せてくれる選手にどんどんオファーをして組んでいくっていうのを、僕らが明確に打ち出していきます。ONEが今、本当に面白いと思うのは、やっぱりそこだと思ってるんで。そういう選手に上がってもらって、稼げるようにしてあげたい」