モデル名に“パリ”がついた最高峰モデル アシックス「メタスピード」シリーズ最新作のポテンシャル
プレートの幅が広くなった「スカイ」、前足部が厚くなった「エッジ」
では、それぞれのモデル特有のアップデートポイントも確認していこう。「スカイ パリ」に搭載されたカーボンプレートは、「スカイ プラス」に搭載されていたものと比べて前部の幅を広げ、蹴り出し時の安定性を高めている。 また、カーボンプレートはフラットな形状としミッドソール内の 上部に配置。プレート全体でフォーム材を圧縮させることで、よりダイナミックで大きな反発力を生み出せるようになっている。「スカイ プラス」よりも広い面積でフォーム材を圧縮できるようになったことで、約12%の反発領域向上を実現した。 一方の「エッジ パリ」は、「エッジ プラス」よりもミッドソール前足部の厚さが約3mm厚くなった。カーボンプレートについては「エッジ プラス」同様V字形状とし、ミッドソール内の爪先に向かって下がるよう傾斜を付けて配置されている。反発領域については約20%向上している。ミッドソール前足部が厚くなったことで、ドロップ(前足部と踵部の高低差)は、5mmになった。 「スカイ パリ」はプレート幅が広がり、「エッジ パリ」はミッドソール前足部の厚さが増したにもかかわらず、重量はどちらも軽くなっている。「スカイ パリ」は「スカイプラス」よりも約20g軽い約185g(27.0cm)、「エッジ パリ」は「エッジ プラス」よりも約25g軽い約185g(27.0cm)。厚底でありながら200gを切る軽量レーシングシューズに仕上げられた。軽量化できた要因は、主にミッドソール素材が軽くなったことだという。
アウトソールのカラーは「スカイ パリ」と「エッジ パリ」を一目で見分けるポイントとなっている。素材はどちらもグリップ力と耐久性に優れたASICSGRIPが使われているが、形状が少し異なっている。「スカイ パリ」の方は、ミッドフットからフォアフットで着地した際に、フォーム材が変形しやすいように少し肉抜きされており、「エッジ パリ」の方はヒールストライクに対応するためにラバーが踵方向に少し長い。細部までこだわり抜いて作られていることがうかがえる。
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