放っておけばカビ・ダニの温床に。梅雨入り前のおうちメンテナンス。
忙しくても簡単、すぐに実行したい湿気対策。
「花粉の季節が終わると、まるで入れ替わるようにダニ・カビの季節がやってきますが、家の中が傷むだけではなく、健康に大きな影響を与えるのが『湿気』。決して侮れません」と、住生活ジャーナリストの藤原千秋さん。 特にチェックしたい“湿気危険地帯”が、1.寝具 2.浴室の天井と棚 3.洗濯機の洗濯槽 4.冷蔵庫の野菜室 5.エアコンのフィルターの5カ所。 「ポイントを絞って対策をとるだけでもダニやカビの繁殖は抑えられます。梅雨入り後に慌てるより、今のうちにメンテナンスをしておきましょう」 「拭き掃除で使った消毒用エタノールは水溶性・油溶性の汚れ共に使え、蒸発して水分が残らないのも利点。カビを広げないようにウエスは使い捨てに」。 ※エタノールは使用上の注意をよく読み、引火や目に入らないように気をつけて、換気を行いながら使用してください。
【寝具】一番気をつけたい寝具。 毎日のひと手間で対策を。
「ダニ、カビ対策で一番注意したい場所というと真っ先に浴室を思い浮かべる人は多いですが、より気をつけてほしいと思うのが一日の中で長時間使用する『寝具』」。 朝起きたとき、背中や腰のあたりに湿った感じがすることがあるが、それは寝ている間にかいた汗。 「しかもこれから一年中で最も汗をかきやすい時季がやってきます。寝具の湿気対策の基本は『洗えるものは洗う』『干して乾燥させる』の2つですが、できるだけ負担なく、そして日常的に毎日でもラクにできる方法があるのでぜひ取り入れてほしいです」
掃除機をかけて、ダニの死骸を除去!
布団を干した後は、ダニ予防のために専用アタッチメントをつけて掃除機を念入りに。 「布団表面のホコリやダニの死骸やフンを吸引できるほか、中に空気を通す意味でも有効。特に一番布団が湿る上半身があたる部分は時間をかけて行ってください」
掛け布団を椅子に掛けておく。
朝起きたらすぐベッドメイキングするのは、実は湿気対策においては、布団の中に湿気を閉じ込めてしまうことになり逆効果。 「掛け布団は椅子やハンガーなどを利用して広げておく。それだけでも湿気が飛び、表面を乾燥させる効果があります」