マスターズで首位に3打差6位タイの松山英樹は逆転可能なのか?
1イーグル、2バーディー、1ボギーの3アンダーで初日を終えた直後に、チームに目澤コーチが加わった効果を問われた松山は、笑顔を浮かべながらこんな言葉を残している。 「いろいろなアイデアが出て、新たな発見が毎日あって、それがいい方向、悪い方向の両方に行くなかで、今日はいい方向に行きました」 初日に続いて2日目も、松山はホールアウト後の各種インタビューを終えると練習場へ直行。目澤氏が見守るなかでドライバーやアイアン、バンカー、パッティングなどを入念に確認した。 「明日もしっかりといい位置で終えて、(最終日の)日曜日をいい状況で迎えられるように頑張りたい。いいプレーができれば、チャンスがあると思っています」 左側の林のなか打ち込んだ10番(パー4、495ヤード)を除けばティショットは安定している。初日に72.2%だったパーオン率は、2日目には77.8%に上がった。ただ、2日目のようにスコアをひとつしか伸ばせなければ、優勝戦線に食い込めないことは誰よりも松山自身が理解している。 予選ラウンドを終えた時点での課題をあげれば、長く悩まされてきたパッティングとなる。ただ、それも難しいパーパットをねじ込んだ2日目の最終ホールで吹っ切れるかどうか。殻を破ろうとコーチという頼れる後ろ盾を得た松山は日本時間11日午前2時半に、通算3アンダーで12位につけるザンダー・シャウフェレ(27、アメリカ)とのペアリングで勝負がかかる3日目をスタートさせる。